ヘッジファンドの具体的な投資戦略とは?(その3)

前回に引き続き、ヘッジファンドの具体的な投資戦略をご紹介します。今回は、「マネージド・フューチャーズ戦略」について詳しく見ていきます。

「大暴落時の保険」として組み入れを検討する手も

●マネージド・フューチャーズ戦略

 

コモディティ・トレーディング・アドバイザー(CTA)とも呼ばれ、様々な店頭市場、先渡し市場、先物・オプション市場にて、独自の運用プログラムを用いて、商品、金属、エネルギー、通貨、国債および株価指数を取引します。

 

この戦略では非常に厳密な取引規制に従い短期的なパターンに注目しながら収益を狙います。大きなレバレッジを掛けることもあり、わずかな値動きを捕らえプラス収益を積み重ねる戦略です。

 

CTAの運用手法の中で一番多く用いられるのがトレンドフォロー戦略です。相場のトレンドに追随し、ポジションを積み上げていくので、相場のトレンドが明確に出ていないボックス相場の場合、有効な投資を行えず収益を上げることが難しくなります。

 

また、相場のトレンドが頻繁に変わる場合は、ポジションが後手になり、収益がマイナスになる場合もあります。言い換えると、大きくトレンドが出た時は、大きな収益を上げる可能性があります。ファンダメンタル分析での結果が割安か割高かは関係ないので、リーマンショックなどのように、大きなトレンド(大暴落)が出た場合の保険として、CTAを組み入れることを検討するケースがあります。

 

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オルタナティブ投資の中で重要な位置を占めるCTA

CTAの運用会社としては、マン・インベストメントが最大手です。もともと、マイケル・アダム、デビッド・ハーディング、マーティン・ルーイックが、3人の頭文字をとってAHL社を1987年に設立しました。その後、1989年にマン・グループが51%の持分を取得しマンAHLになりました。


その後、3人は独立し、デビッド・ハーディングはウィントン・キャピタルを、マイケル・アダム、マーティン・ルーイックは共にアスペクト・キャピタルを設立しています。

 

昨年は、CTAの運用成績は全体として不調でしたが、伝統的資産クラスと相関が低い戦略として、引き続き、オルタナティブ投資の中では重要な位置を占めています。

本連載は、一般的な投資信託の仕組みなどを紹介することを目的にしています。投資を促したり、筆者が所属する「幻冬舎アセットマネジメント」に勧誘することを目的としたものではありません。また、投資にはリスクがあります。リスクに十分に考慮をして、投資判断を行ってください。本連載の内容に関して投資した結果につきましては、著者及び幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。

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幻冬舎アセットマネジメント 事業開発室 室長

1984年、日興証券(現SMBC日興証券)入社。個人富裕層向けの資産運用アドバイス、外資系金融機関への機関投資家営業ののち、投資開発部、ファンドマーケティング部でデリバティブ商品、投資信託業務に従事。
2001年からは三菱UFJ証券(現三菱UFJモルガンスタンレー証券)で商品開発本部に所属し、銀証連携により企業オーナー、個人富裕層に対しての商品企画、販売プロモーションを経験。
2011年、バークレイズ・ウェルス・サービシズに移り、日系メガバンクとのプライベートバンキング事業立ち上げに参加。プライベートバンカーとして、資産5億円以上の富裕層顧客に資産のコンサルティング業務を行う。
2017年1月から現職。これまでの経験を生かし、金融機関とは一線を画し、企業オーナー、富裕層の財産を守る為に、公正、中立な情報の提供を心がけている。

著者紹介

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