今回は、何世代にもわたって「富裕層」であり続ける方法を見ていきます。※本連載では、株式会社OKAMURAの代表取締役・岡村恭資氏の著書『続・なりたい人だけが資産家になれる 企業経営者を目指すな! 個人企業家を目指せ!』(風詠社)の中から一部を抜粋し、不動産投資で大きな利益を得るためのノウハウを紹介していきます。

見えてきた未来をどのように事業に生かしていくか

私は工業特許に興味を持ち、そのような想定をします。永遠ではないにしろ、寿命が若さを伴って延びた場合の世界の在りようです。今これに備えるのはいつものことながら先行しすぎですが、ただ言えるのは見えてきた未来をどのように事業に生かしていくかを考えることです。既述しましたが、究極の投資は如何に周囲の人に迷惑をかけることなく、静かに富裕層たる状況を確定させるかにあります。

 

最も明解なのが企業の倒産です。銀行からの融資が焦げ付くことほど迷惑なことはありません。不動産収入以上の生活をするとこのようなことも起こり得るので、このことは肝に銘じておいてください。

 

購入する不動産は高額ですから、融資は必ず利用します。自己資金は毎月入金されるので全体で返済するという考えです。融資の条件として、あなたは自己資金でまかなうことの出来る立場にいますが、もとより銀行との付き合いがなければ、資産家には程遠い生活をしていたという理由で義理を欠いてはいけません。そのことを忘れないで信義を尽くします。

 

今回狙うのは100億単位の利益を生じる物件です。仕入額50億円のプロジェクトなら、都心にごろごろしています。

 

例えば、50億円で売却するという中心部のビルがあれば、初心に返って周辺の地上げを試みます。時代の変わり目に当たるのが、団塊の世代が引退を決める2020年以降で、活躍の場はさらに拡がります。その継承世代が売却を考えてもおかしくない時代となるわけです。

資産を増やす能力はそもそも育ちにくい

初代が築く資産は計算され尽くしていますが、二代目は初代の息を直に感じて学び、三代目は最初から資産が存在していたと思っています。それが、どのように形成されたかなど想像もしないでしょう。

 

飛躍的な考えの持ち主であれば、資産を数倍にもするかもしれませんが、危機感の欠落は物を増やすことはありません。資産を失うことは得意でも増やす能力は育ちにくいと申せましょう。

 

但し、最近は初代の尊顔について孫である三代目は直接経営の薫陶を受ける可能性も高く、むしろ二代目に勝る三代目も存在しないことはないでしょう。寿命が長くなれば、富裕層の暮らしぶりを三代目が見聞きする機会は多いはずです。

 

つまり、初代が築いた富というものを初代が最も身近に接した三代目がさらに発展させていく可能性が高い時代が来たということでしょう。

 

さらに日本人の寿命が延びると企業の延命において、よい結果をもたらすということです。初代の影響を実際に触れて経験できる可能性が高くなることで機会が増えるということは質実剛健な経営の真実を伝えることが可能になるということです。これが極意ということでしょう。

続・なりたい人だけが資産家になれる―企業経営者を目指すな!個人企業家を目指せ!

続・なりたい人だけが資産家になれる―企業経営者を目指すな!個人企業家を目指せ!

岡村 恭資

風詠社

手持ち資金0円から資産家生活へ! “なりたいシリーズ”待望の第2弾! 不動産を動かすだけで思うがままに資産を増やすノウハウとは…。

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