今回は、富裕層に必要な「選択する能力」について、筆者が体験したエピソードとともに見ていきます。※本連載では、株式会社OKAMURAの代表取締役・岡村恭資氏の著書『続・なりたい人だけが資産家になれる 企業経営者を目指すな! 個人企業家を目指せ!』(風詠社)の中から一部を抜粋し、不動産投資で大きな利益を得るためのノウハウを紹介していきます。

独自の判断を恐れ、自ら思考しない人たち

ぞろぞろと意味もなく、人の列に従うだけで、自ら思考しない人たち。よく言われたのが日本は民主主義ではなく、民主社会主義的であるという理由がこれです。

 

独自の判断を恐れ、第三者が下した過去の事例に判断をゆだねるというような行政の手法、過去にないことへの恐れは連帯感に繋がります。みんなと同じ、同じ釜の飯を食った兄弟のようなものという感覚。

 

これが富裕層であれば力関係が左右することがないということで、健全な独自の間と保っていきます。どちらを選ぶかで人生が変わっていくこともあります。

 

私個人の話で恐縮ですが、印象に残る富裕層にA氏という方がいました。百貨店を経営する姻戚筋で明治・大正・昭和と材木を扱ってきた商店の後継者でしたが、ギャンブルしかすることがなく、時々お会いしましたが飄々としていて、生まれてこのかた仕事をしたことがないはずなのに、社会生活にはなじんでおられたので高度なマナーを身につけられていました。

本物とはこういう人のことを言うのか・・・

資産を処分しては遊びほうけているという方であったし、実に良い物件をあちこちにお持ちであった。兄弟での所有と母上の所有分とがあったので相続は大変な方向へ進みつつありました。A氏が急逝されて以降関係者からも何も漏れてきません。所有不動産も荒地になったままで、処分した様子もないのです。

 

2千坪程度の庭を持つ豪邸にお住まいでしたが招待されたこともありませんでした。こちらは所有不動産にしか興味がなくA氏も売却を迫る私に売却する時期が来れば、検討するという関係でしかなかったわけです。何度お会いしても一言も不動産に言及する機会はありませんでした。私としては、ただただ待つだけ。名刺もずっと後になって、こちらから購入申込書を書くときに初めていただいたのでした。

 

要は、富裕層が最も気をつけていただきたいのは犯罪目的で近づいてくる輩です。そうするうちにお亡くなりになるのですが、結果的に本物とはこういう人だろうかと若かりし頃、思ったものです。

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