親が元気なうちに把握したい「口座を持っている金融機関」

今回は、親が元気なうちに「口座を持っている金融機関」を把握すべき理由を解説します。※本連載は、日本クオリティオブライフの代表理事である清水晶子氏の著書、『親とさよならする前に』(サンクチュアリ出版)の中から一部を抜粋し、親が生きているうちに解決したい「お金」の話について見ていきます。

<やっておくと、ここがラク>

◆親世代は口座をたくさん開設している可能性が高い。

眠った資産になるのを防げる

相続が発生すると故人の預金は簡単には引き出せない

親が元気なうちに、どの金融機関に口座があるかを把握しておきましょう。本人が認知症、もしくは亡くなると、調べるのが困難になるからです

 

以前、親の死後に口座が凍結されてしまい、葬儀代をおろすことができなかったお客さまがいました。銀行などの金融機関では、故人の口座は相続関係が確定するまでは解約できない決まりになっています。一部の相続人が勝手に預金を引き出して、他の相続人の権利が侵害されるのを防ぐためです。

 

遺言書がない場合、相続人全員が話し合い〝だれが相続するか〞もしくは〝だれが代表としていったん受け取るか〞が決まれば解約できます。

 

金融機関によって違いはありますが、手続に必要なおもな書類は

 

●亡くなった人の、生まれてから死亡するまでの戸籍謄本(除籍・改製原戸籍)

●相続人全員の戸籍謄本

●相続人全員の印鑑証明書

●相続人全員の実印が押印された銀行所定の用紙(相続届)

 

です。これは非常に骨の折れる作業です。何せ〝相続人全員分〞です。前述のお客さまはとても誠実な方で、全員分の了承を得て、口座からお金を引き出し、葬儀代を支払っていただきました。

眠ったままの口座がある可能性も

かつては安易に口座の開設ができたので、複数の口座をもっている可能性があります。なかにはまったく使われず、眠った資産になっている口座もあるかもしれません。まずは、どこの銀行にいくつの口座があるのかをはっきりさせ、それぞれ記帳をしてもらい残高を明確にしておきましょう。そして必要な口座をしぼっていきます。

 

そのためにも毎月、通帳記入する習慣をつけるとよいですね。預金の残高がわかれば、総資産の算出の手助けにもなります。

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連載親が生きているうちに解決したい「お金」の話

日本クオリティオブライフ協会 代表理事

神奈川県生まれ。葬儀社の役員として、15年以上にわたり年間1,000件以上の葬儀供養などの相談に携わり、人生の終末期における生活者の悩みに真摯に向き合う。
更に自身の祖母の介護・成年後見を経験したことにより、終活の必要性・重要性を生活者・事業者に伝えることが使命と考え、一般社団法人日本クオリティオブライフ協会を設立。長寿社会において、最後まで尊厳を保ち、誰もが人生に幸福を見出せる社会の醸成に努める。
全国各地で、終活、生前整理に関するセミナーや高齢者ヨガのクラスを開催し、人気を博している。

《取得資格》
厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査 1級葬祭ディレクター
一般社団法人終活カウンセラー協会 終活カウンセラー
日本葬祭アカデミー教務研究室 葬祭カウンセラー
株式会社ジーエスアイ グリーフサポートバディ

著者紹介

親とさよならする前に 親が生きているうちに 話しておきたい64のこと

親とさよならする前に 親が生きているうちに 話しておきたい64のこと

清水 晶子

サンクチュアリ出版

あなたは、あと何回親と話せるだろう その日がきても後悔しないために 幼いころの思い出 両親のなれそめ 感謝の気持ち 介護 お墓 お金 相続 実家の片付け いつまでも元気だと思っていた親が、段々年を重ねてきて心配な事がちょ…

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