今回は、「助成金」と「補助金」の違いを説明します。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」による発行小冊子、『経営者のための助成金のすすめ』から、助成金と補助金によって、企業にどのようなメリットがあるのかを紹介します。

助成金は厚労省、補助金は中小企業庁・経産省が管轄

簡単に言えば、監督官庁が違います。助成金とは厚生労働省、補助金とは中小企業庁と経済産業省の管轄になります。

 

一般的に、補助金の方が金額が大きく、数百万や数千万のものがあり、補助率は1/2や2/3といった形で費用の一部を補助する、という仕組みになっており、人気の補助金は競争も激しく10倍とか20倍の倍率のものもあります。基本的に後払いです。

 

これに対して、助成金は申請が通れば100%もらえるもので、厚生労働省が管轄なので、基本的に雇用関係のものが多いです。

 

例えば労働環境助成金やキャリア形成助成金などがありますが、うつ病などの予防のために、メンタルヘルスのセミナーを実施したり、職業研修をやってバイトさんや派遣さんを社員にしたら半年後にもらえたり、シニアやシングルマザーを雇うと数か月分の給与を負担してくれたりと、あくまでも「失業率の低下」を防ぐ、といった大義名分のもとに設けられているのが特徴です。

助成金は「早い者勝ち」…いち早く情報を掴む

厚生労働系の助成金は、申請さえすれば、誰でももらえて、かつ複数年度予算申請されているものが多いため、とてもお勧めです。当社でも毎年、ルーチンワークとして申請をしています。

 

補助金は、年一回とか、ある時期に出されて締め切られるものが多く、助成金は一年中申請できます。ただし、助成金は一種の「ミズモノ」であるため、「井戸の水がなくなったらいきなり終わり」という諸行無常の一面があります。要は「早い者勝ち」なので、新しい助成金の情報をキャッチして、とにかく早く動くことが大切です。

 

また、サポートや申請代行する職業の人も違います。補助金は事業計画書などの作成指導・サポートが必要なため税理士や中朝小企業診断士が、助成金は労働者のためのものなので社会保険労務士が申請代行を行います。

 

このように助成金と補助金は、微妙に主旨が違うものだ、というのをまずご理解下さい。

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