行動が早いほど有利になる「助成金・補助金申請」
私自身が実践している、たくさんの助成金・補助金の中から、申請しようかどうか? 検討する際にチェックするポイントを、ほんの少しだけご紹介します。
●まず有効な助成金や補助金を効率よく探す
これは当社の「助成金なう」を活用されることをオススメします。助成金は全国で9000以上でており、時期もバラバラなので効率よく見ることができません。そういった意味でも、全国で11000以上の機関からの助成金・補助金を条件検索でき、コンサルタントと研修の全国サポートがついた「助成金なう」の有料会員サービス版をご活用下さい。
●直接人件費が含まれるかどうかをまずチェックする
直接人件費というのはすなわち、社員の給与そのものです。これが認められないと、すべて外注にお願いしたものしか請求対象にならないため、当社のような開発会社には、人件費を込みとしてもらい、かつ開発のために雇った派遣社員の人件費も認められるというのが一番理想的な補助金となります。
●受給される金額のボリュームと過去の倍率をチェックする
今回のものづくり助成金の受給総額は1026億円です。いかに大きな規模の受給かがわかります。まず、助成金の説明にはありませんので、団体に全部の支給総額と昨年の倍率をきちんと確認します。助成金や補助金によっては、昨年受託された企業と内容なども出ているケースがありますので、そういった情報を確認して、現実的なのかどうか? をまずチェックして下さい。
確率論でみると、厚生労働省系の助成金は要するに、窓口の人がOKを出してくれれば100%受給できるものなので、最初の申請書類の整備は面倒ですが、年間を通してルーチンワークになるので、絶対に申請した方がいい助成金です。情報を定点観測して、自社にあったものを活用することをオススメします。
●前年の補助金の募集要項から募集期間の予想をたてる
前年の評判がいいと、次の年も募集されることが多いため、時期をきちんとチェックしておくと、同じ時期に募集がかかることが多いです。
その場で考えて申請するのと、事前に申請内容が決まっていて、書式に合わせて申請するだけなのとでは準備段階で大きく差が開いてしまいます。今回のものづくりなども、3月に一回出たあとに7月に2次の公募がかかる可能性がありますが、大体70%位は一次でふりわけられてしまいます。
大学入試と同じで最初が一番有利で、どんどんレベルが上り倍率も難しくなるので、情報を事前にチェックして準備をしておくと有利です。また一次で落ちても二次に再チャレンジできますので、何が問題だったのか? を洗い出して傾向と対策が立てられる意味でも、万全の準備をしておくことが大事なのです。
所定の審査を通れば、さらなる特典が得られることも
●定款の中にITと加えておくと、採れる助成金の幅が一気に増える
助成金や補助金の意味は、これから伸びる企業に投資をして、5年後や10年後に、たくさんの雇用を生み出し、たくさんの税金を払ってくれる企業を育てることにあります。そのためには投資をしても回収が見込めない斜陽産業ではなく、投資対効果のいいこれからの分野の企業に投資をしようとするのは当たり前の流れといえます。
そういう視点で見ると、ITやバイオ、医療介護といった分野限定の助成金がたくさん出ています。もし御社が自社のサイトをもっていて、そこで自社の商材を販売されているような場合は、定款の中にITと加えるだけで、申請の幅が一気に増えるのです。
●単年か複数年か? をチェックする
成長分野等人材育成支援奨励金は単年度ですぐに終わってしまいましたが、キャリア形成助成金は国の5か年計画に入っており、現在3期目なのであと2年は続くそうです。とにかく書類作成が面倒なので、なるべく助成金は複数年度で予算申請が通っているものを狙った方が効率がいいです。「助成金なう」のサービスではこのようなご相談も対応します。
●有利な条件の制度融資も活用する
国や自治体から公募されているのは、助成金・補助金だけではありません。たくさんの制度融資と呼ばれる、有利な貸付の情報も出ています。これは時期によって変動しますので、定期的なチェックが必要です。
また各都道府県の経営革新法計画などの審査を通ることによって、有利な借り入れ条件や補助金申請への権利など、色々特典がついた承認などもあります。当社も取得していますが、こういった資格的なものを取得すると、名刺に印刷できたり、サイトに記載できたりするので、会社の信用にもつながり、複数年持続して何度も使えるので、とてもオススメです。
●旬な助成金・補助金をきちんとウォッチする
今ならうつ病対策や光ファイバー、オリンピックに向けた施策などがたくさん出ています。こういったトレンドに関係するものをいち早くつかんで、うまく企画内容を合わせて申請して下さい。