前回に引き続き、中小企業におすすめの「助成金・補助金」を見ていきましょう。今回は、「雇用」に関連した制度をご紹介します。※本連載は、福井泰代氏が代表取締役を務める「株式会社ナビット」による発行小冊子、『経営者のための助成金のすすめ』から、助成金と補助金によって、企業にどのようなメリットがあるのかを紹介します。

助成金を利用できる職業訓練等の実施を行う企業

●キャリアップ助成金

 

非正規雇用の労働者の企業内でのキャリアアップなどを促進するため、正規雇用への転換、人材育成、処遇改善などの取組を実施した事業主に対して助成される助成金。

 

コース:

①「正規雇用等転換コース」②「人材育成コース」③「処遇改善コース」④「健康管理コース」⑤「多様な正社員コース」⑥短時間労働者の週所定労働時間延長コース」

 

補助対象:中小企業事業主

 

補助金額:正規雇用等転換コース 有期→正規:1人当たり50万円等

 

提供:厚生労働省

 

●キャリア形成促進助金

 

雇用する労働者のキャリア形成を効果的に促進するため、職業訓練等の実施等を行う事業主・事業主団体に助成される助成金。

 

コース:

①政策課題対応型訓練・・・⑴成長分野等人材育成コース、⑵グローバル人材育成コース、⑶育休中・復職後等能力アップコース、⑷中長期的キャリア形成コース、⑸若年人材育成コース、⑹熟練技能育成・承継コース、⑺認定実習併用職業訓練コース、⑻自主的職業能力開発コース

②一般型訓練・・・政策課題対応型以外

③団体等実施型訓練

④ものづくり人材育成訓練

 

提供:厚生労働省

 

●職場定着支援助成金

 

国の指定する重点分野(農林水産、医療介護IT等)に該当する事業主が、評価制度給与研修制度等の整備をおこなう際に活用できる助成金。

 

補助対象:国の指定する重点分野(農林水産、医療介護IT等)に該当する事業主

 

補助金額:最大100万円(重点分野関連事業主)

 

提供:厚生労働省

情報を知っていれば、より企業を発展させることも可能

福沢諭吉は「学問のすすめ」の中で、なぜ、学問をしなさいとすすめているか? ご存知ですか? 「人の上に人を作らず」という言葉は有名ですが、なぜ、学問をするようにすすめているか? という部分はあまり知られていません。

 

答えは「人にだまされないため」です。「モノを知らないと人にだまされる。だから学問をしなさい」と福沢諭吉は説いています。私はこの言葉を現代では「情報を知らない人は損をする。だからしっかり情報を味方につけなさい」こう置き換えられるのではないか? と常々考えています。

 

というのは「出産手当金」や「失業保険」「子供手当」などの「申請しないともらえない権利」が世の中にはたくさんあり、実際に知らないと損をしてしまうからです。

 

こういった色々な申請権利はたくさんあり、助成金や補助金、制度融資などもこれと同じようなものです。「情報弱者」と呼ばれないために、しっかりとITを駆使して、「自分のために情報を自在に使いこなす情報強者」になり助成金・補助金を活用して、会社をどんどん発展させてください。

 

「助成金なう」では「やる気」があり、かつ「情報強者になりたい」と考えていらっしゃる経営者の皆様との出会いを、心よりお待ちしております。当社も精一杯サポートいたします。一緒にがんばりましょう。

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