日経平均株価は上がり続けるだろう
日本国家や資本主義がなくならない限り、日経平均株価は、一時的な下落はあっても全体として見ると上がり続けるでしょう。なぜならば、基本的に経済は成長し続けるものだからです。
購買力上昇、物価上昇、賃金上昇、株価上昇、政府の支出上昇、というのが自然な経済の動きです。この34年の日本がむしろ例外的であっただけで、諸外国は基本的にその間も成長してきました。そのため、現在の日本は「物価が安い国」という状況になっているのです。
経済成長に取り残されてしまう人への手助けや、急激なインフレによる社会の混乱防止が、行政の役割となります。財政出動や金利のコントロールで、それらに対応します。しかし、もっと豊かになりたいという人間の欲望がある限り、経済や株価が成長していくのは自然なことなのです。
ただし、いつ・いくらになるかはわからない
ただし、いくら「日経平均株価は上がり続ける」とはいっても、それがいつ・いくらになるかを予測するのは困難だといえます。34年前に、日経平均株価が最高値を更新するのは34年後だと予測した人はいないでしょう。経済が成長し、株価が上昇するのは自然なことなのですが、順風満帆でまっすぐにそうなるわけではありません。紆余曲折を経ながら、長い目で見るとそうなる、というのが現実なのです。
経済は、外国を含む世界中の人々の活動によって成り立っています。そして行政もそれに介入します。したがって、それぞれの思惑が交錯する複雑怪奇なものとなります。どうすればどういうペースで株価が上がるのか、なぜ34年間も日経平均は最高値を更新できなかったのか、などにもいろいろな意見があるでしょうし、明確な答えは出せないのかもしれません。そんな経済や株価というものは、そう簡単に予測できるものではないのです。