かつては考えられなかった育毛に有効な薬。時代は変わり、今ではその有効性が証明された育毛薬が登場し、誰しもがクリニックに行けば処方をしてもらえるようになりました。 ※本連載は、2016年9月12日刊行の書籍『ハゲからの生還』から一部を抜粋して、育毛ビジネスの裏側をお伝えしています。

3年以上使い続ければ、約8割の確率で効果がある!?

薬の効き方には個人差があります。

聞くところでは、せっかく髪によい薬を使ってみても、数カ月やって効果が出ないからと、やめてしまう人が多いんだそうです。

 

たしかに、言われたように3カ月使ってみても髪が生えてこなかったら、「効かないじゃん」と思うのもうなずけます。

 

でも、それは薬が効かないということではありません。3年以上使い続けた人には、8割ぐらいの高率で髪が生えているというのが、公表されている育毛剤の実績です。

 

私は、ここに「生活の見直しによるハゲ体質の改善」も加えたら、もっと薬が効くようになり、もっと早い段階で髪が生えてくるのではないかと考えています。

 

ところで、昔は「ハゲにつける薬はない」と言われていました。

 

それは、私たちのおじいちゃん世代にとっては常識でした。そんな薬、本当になかったのですから、あきらめるのが常識というわけです。

 

でも、今はもう、ハゲにつける薬があるのですから、「ある」という前提で物事を考えないと、大げさに言えば“人生を誤る”ことになります。

 

同じような例を挙げれば、今の中年世代が若い頃には、バイアグラなんてありませんでした。みんな、「勃たなくなったら終わり」とあきらめていたわけです。

 

それが、今では勃起改善薬が「ある」と知っているから、けっこうな割合の男性がコッソリ使っているわけです。それとこれって、同じことじゃないでしょうか。

誰が「水を買って飲む」時代の到来を予想したか?

ともかく、これまでの固定観念で「ハゲはなおらない」と思っている人がいたら、その思い込みを、まず切り替えていただきたいと思います。

 

21世紀は、「薬でハゲがなおせる時代」なのです。

時代が変わり、昔とはもう常識が違っているのです。

 

十年ひと昔って言います。

時代が変われば、そういうふうに常識がひっくり返ることはいっぱいあるのです。

 

たとえば、これはジャパネットたかたの高田明・前社長がおっしゃっていたことなのですが、みなさんは子どもの頃、水を買う時代がくるなんて想像したことがありますか?

 

タイムマシンで30年前の世界に行って、小学生に「将来は、水を売る仕事をするといいよ」なんて言っても、絶対におかしなヤツだと思われるでしょう。

 

水なんて、昔は水道の蛇口をひねって、それをそのまま飲むのが当たり前。浄水器もなければ、ましてペットボトルで水を買うなんて、誰も考えていませんでした。

 

ところが今は、みんなスーパーやコンビニで水を買っているわけですよね。お酒を飲ませる店で、お客に水道水を出したら、今なら「何ケチくさいことしてんだよ」と言われてしまいます。

 

私たちが小学生の頃、水がビジネスになるなんて、誰も考えていませんでした。でも小学生のとき、「将来はトラックの運転手になりたい」とか言っていた人が、今、水を売る会社でウォーターサーバーを配達しているなんて、ありそうな話ではないですか。

 

それぐらい、常識はひっくり返っているのです。

ハゲがなおるというのも、昔の常識としてはなかった話です。

 

私も高校時代には、「将来、自分がハゲる頃には、毛生え薬なんかが開発されているといいなあ……」なんて夢想していました。

 

実際に髪の生える薬が登場し、私が髪のことをビジネスにしているなんて、まったく思ってもいなかったものです。

ハゲからの生還

ハゲからの生還

杉山 哲矢

幻冬舎メディアコンサルティング

「ハゲ」…それは男性にとって、非常にデリケートかつ切実な悩みでしょう。 本書では、かつてハゲに苦しめられ、様々な努力の末に「超フサフサ」を取り戻した著者が、自ら体を張って検証した「本当に効果のある薄毛治療」を…

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