不動産 国内不動産
連載年収1000万円から始める「アパート事業」による資産形成入門【第9回】

アパート事業を成功させるために「最も必要な能力」とは?

資産形成管理会社募集会社社是社会貢献活動

アパート事業を成功させるために「最も必要な能力」とは?

今回は、アパート事業において求められる能力は何か、アパート事業の社会的使命、意義とは何かを見ていきます。

「コミュニケーション能力」なくして事業の成功はない

アパート事業は会社経営と同じです。それでは、会社経営に求められる最も重要な能力とは、どのようなものでしょうか。

 

それは「コミュニケーション能力」です。どんな事業でも、成功の鍵は一人でも多くの協力者を得ることにあります。事業を行っている方は特によくご存知だと思いますが、人とのコミュニケーション能力なくして事業の成功はありえません。

 

ましてや、アパート事業においては、その事業スタイルが、基本的には他者に任せるビジネスモデルになっているため、コミュニケーション能力は必須となります。アパートを管理する管理会社、あるいは、物件を紹介してもらう不動産会社、リフォーム工事をお願いするリフォーム会社に依存する部分が多いからです。他者の協力なしでは、成り立たないビジネスだといえます。

 

このビジネスが成功するかどうかは、協力者との間に良好な関係を築けるか否かにかかっています。そのために必要なスキルが「コミュニケーション能力」です。

 

たとえば、対管理会社の事例を見てみましょう。管理会社(募集会社)は、数多くのアパートオーナーを抱えています。そのなかから新たな入居希望者をどの物件に紹介するかは、その管理会社(募集会社)および営業担当者のさじ加減一つで決まります。

 

入居者が希望する条件に複数の物件が相当する場合、「好きなオーナーの物件を優先的に紹介しよう。感じの悪いオーナーのものは後回し」と思うのは、当然のことでしょう。「俺が金を払っているのだから、お前らは俺に従っていればいい――」これは、コミュニケーション能力がない方の典型的な例です。高圧的な態度では、良好な人間関係を築くことはできません。

 

筆者のお客様の物件の入居状況を見ていると、面白いことに、コミュニケーション能力の高い(と思われる)方から順に入居率が良いというデータがあります。

 

この点はやはり、会社経営者の方に得意な方が多いようです。普段、会社を経営しているので、その延長線上で管理会社(募集会社)の営業マンや各関係者を「うまく使う」ことができるためです。

 

逆にうまくいかない方は、すぐに喧嘩をしてしまう人です。不動産業界は「遅れた」「いいかげんな」業界です。自分の普段働いている環境との大きなギャップを感じ、つい怒って喧嘩をしてしまうのです。そして、立派な会社であればあるほどそのギャップは大きくなるため、ストレスも大きくなります。不動産業界の体質に腹が立つのでしょう。

 

しかし、アパート事業をするということは、不動産業界で事業をしていくということです。最先端のIT業界ではありません。このことを決して忘れてはいけません。「郷に入れば郷に従え」です。業界の特性を理解し、そういうものだという前提で不動産会社の担当者に接する、そして動かすことが重要になります。

 

相手の立場になって考えてみましょう。いくらお金を出してくれるお客様とはいえ、「自分と相性のいい人」と付き合っていきたいと思うのが、人の心情というものです。コミュニケーション能力を高める努力をし、関係・協力会社に気持ちよく働いてもらえる環境を作る。これこそが、アパート事業というビジネスの成功につながっていきます。

「社会貢献」をしたいと思うならアパート事業は最適!?

アパート事業はれっきとした事業です。事業であるからには、必ず社会性が求められます。

 

世の中に存在する全ての会社(個人事業も含めて)には、必ずその会社の社会的な使命というものがあります。もし社会的使命がなく、ただ儲ければいいと考えているならば、その企業は長くは続かないでしょう。

 

大きな規模の会社であれば、「社是」というかたちで世の中に発表されています。世界的な自動車メーカーである、本田技研工業の社是を見てみましょう。

 

「わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす」

 

この内容から、ホンダという企業が自動車ビジネスを通して社会貢献活動を行っていることがわかります。

 

筆者の会社の社会的使命は次のとおりです。「資産形成および資産保全のお手伝いにより、お客様の将来の生活における経済的安定、ひいては心の安定を提供することで、お客様に対し人生の安定を提供する。そして、一人でも多くの方に安定を提供することで日本全体の社会の活性化に寄与することを当社の社会的使命とする」

 

では、アパート事業の社会的使命とはどのようなものでしょうか。それは、「入居者に対して快適な住空間を提供する」というものです。この使命を常に頭に入れ、全うしていくことで、アパート事業家は社会貢献をします。

 

また、アパート事業家は、他にもさまざまなかたちで社会貢献をしています。

 

たとえば、不動産取得時の登録免許税、不動産取得税、さらに利益が出れば、所得税や法人税といった各種納税行為を行います。リフォームを行うことで工事業者への支払いが生じ、さらに、管理費の支払いや税務申告に伴う税理士報酬等、アパート事業を行うことで、社会の各方面に経済的貢献をすることになります。

 

つまり、あなたがアパート事業を始めることにより、そこに新しい社会貢献の場が生まれるのです。社会貢献をしたいと思うなら、アパート事業は最適です。社会に貢献できるような理念を掲げ、それに沿って事業を行えば、多くの人を笑顔にし、自分も幸せになることができるのです。

 

本連載は、2012年6月27日刊行の書籍『年収1000万円から始める「アパート事業」による資産形成入門 [改訂版] 』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。
本書は情報の提供及び学習を主な目的としたものであり、著者独自の調査に基づいて執筆されています。実際の投資の成功を保証するものではなく、本書を用いた運用は必ずご自身の責任と判断によって行ってください。本書の内容に関して運用した結果については、著者及び幻冬舎グループはいかなる責任も負いかねます。

大谷 義武

武蔵コーポレーション株式会社 代表取締役

昭和50年 埼玉県熊谷市生まれ。東京大学経済学部卒業後、三井不動産株式会社に入社。同社にて商業施設(ショッピングセンター)やオフィ スビルの開発・運営業務に携わる。平成17年12月同社を退社し、さいたま市において有限会社武蔵コーポレーション(現在は株式会社)設立。代表取締役に就任。賃貸アパート・マンション(収益用不動産)の売買・仲介に特化した事業を開始する。

著者紹介

連載年収1000万円から始める「アパート事業」による資産形成入門

年収1000万円から始める 「アパート事業」による資産形成入門

年収1000万円から始める 「アパート事業」による資産形成入門

大谷 義武

幻冬舎メディアコンサルティング

大企業でも倒産する現在、自分の身は自分で守るべく、副収入としての投資を考える人が増えています。そんななか、アパート事業による資産形成の火付け役となった本書が、改訂版としてパワーアップいたしました。不動産会社の選…

Special Feature

2016.12

「法人保険」活用バイブル<書籍刊行>

決算対策、相続・事業承継、財産移転・・・企業とオーナー社長のさまざまな課題解決に、絶大な効果を発揮する「法人保険」の活用…

GGO編集部(保険取材班)

[連載]オーナー社長のための「法人保険」活用バイブル~決算対策編

【第19回】保険のための医的診査 結果が「少し悪い」ほうが社長が喜ぶ理由

GTAC(吉永 秀史)

[連載]法人保険を活用した資産移転の節税スキーム

【第15回】「逆ハーフタックスプラン」活用時の留意点

Seminar information

不動産活用セミナーのご案内

償却メリットを狙った「京都の町家」投資の魅力

~建物比率5割超&4年で減価償却も可能!独自の不動産マーケットを形成する京町家だから実現する投資法

日時 2016年12月10日(土)
講師 平野準

海外不動産セミナーのご案内

償却メリットにフォーカスした「ハワイ不動産」投資の最新事情

~築古木造のタウンハウスで建物比率80%以上。「ハワイの償却物件」の実際と活用法

日時 2016年12月10日(土)
講師 大橋 登

海外活用セミナーのご案内

国際金融都市「香港」で始めるグローバル資産防衛

~本格的な海外投資環境を整えるメリットと現地の最新金融事情

日時 2016年12月10日(土)
講師 長谷川建一

The Latest