トランプ大統領も宿泊  「Ritz Waikiki」の最新売買事情

前回は、「第二のワイキキ」ともいわれるオアフ島・コオリナ地区の不動産事情について取り上げました。今回は、トランプ大統領もハワイ滞在の際に宿泊した「The Ritz-Carlton Residences Waikiki Beach」(リッツ・カールトン・ワイキキ)のリセール状況などをご紹介します。

全てが分譲型、階数によって4つのグレードに分類

連日、新聞やニュース番組を賑わせていたトランプ大統領の初来日。北朝鮮問題をはじめとして、日米安全保障や経済分野における通商問題なども話題になりました。都内の警備体制もかなりの規模だったようです。そのトランプ大統領ですが、2017年11月5日の来日前に立ち寄ったのがハワイのオアフ島です。

 

トランプ大統領はハワイ時間の11月3日にハワイに到着し、11月4日には出発したのですが、どこに滞在したかご存じでしょうか? それは、「The Ritz-Carlton Residences Waikiki Beach」(以下「Ritz Waikiki」)です。「Trump Tower Waikiki」には滞在しなかったのですね。恐らく、自身の名を冠したホテルに宿泊するというのは、大統領となった今、色々な問題があるのでしょう。

 

さて、その「Ritz Waikiki」ですが、やはり大統領が宿泊先に選ぶほどのホテルです。気になりますよね。では、その全貌をご紹介します。

 

「Ritz Waikiki」が正式にホテルとしてオープンしたのは、2016年7月になります。ただし、当時はまだ1Fの「Dean & Deluca」やLobby Floorの「すし匠」は工事中、またSPAエリアに関しても工事中、ということで、ホテルとしてはなかなか運営が難しい状況の中、オープンしたのでした。現在では、全ての施設がオープンしています。

 

すし匠
すし匠

Dean & DelucaDean & Deluca

Ritz SPA
Ritz SPA

 

「Ritz Waikiki」は、「Trump Tower Waikiki」と同じディベロッパーが建設しました。ロサンゼルスベースのディベロッパーですが、米国ではプロジェクト毎にLLC(Limited Liability Company)を設立し、そのLLCが主体となるため、表面上出てくる名前は別の会社になりますが、実質は同一の親会社が存在します。

 

「Ritz Waikiki」は38階建て、総戸数は307戸で、その全てが分譲型のホテルコンドミニアムとなっています。38階建てではありますが、実際に客室が配置されているのは9Fより上層階になります。

 

Ritz Waikiki 外観
Ritz Waikiki 外観

 

全てが分譲型となっていますが、大きく分けると「Ritz Waikiki」は階数によって4つのグレードに分けられています。


9~23F :Deluxe Floor Studioタイプが多く配置されている(15部屋/Floor)
23~32F:Grand Floor 1BR/2BR/3BRが配置されている(9部屋/Floor)
33~36F:Premier Floor 2BR/3BRが配置(6部屋/Floor)
37~38F:Penthouse 37-38Fの2層式、専用の屋上がある3層式もあるペントハウス

 

上層階に行くほどフロアあたりの部屋数が少なくなる=1部屋あたりの面積が大きくなっていくことがおわかり頂けるでしょうか。今回トランプ大統領一行が宿泊した際には、23-24Fを貸し切りにしたという話ですので、Grand Floorになりますね。


大統領であればペントハウスに宿泊するのでは? と思われる方も多いかと思いますが、前述した通り「Ritz Waikiki」は全て分譲型のホテルコンドミニアムです。当然、ペントハウスにもオーナーが存在し、ペントハウスを購入される方になると、ホテルとして貸し出しをされるケースはほぼありませんので、たとえ大統領といえども勝手に人の家に入ることはできないのです。

高まりつつある「高級ホテル」としての認知度 

とはいえ、一般客室に宿泊するとも考えにくいのですが、実は23-24Fには、上下左右の3つのお部屋をコンバージョンして1部屋にした「FOUR BEDROOM GRAND OCEAN VIEW SUITE(http://www.ritzcarlton.com/en/hotels/hawaii/waikiki/rooms-suites/four-bedroom-grand-ocean-view-suite)」という部屋が存在します。

 

Duplex
Duplex

 

こちらに宿泊したかどうかはあくまでも予想の範囲を超えませんが、可能性が高いのではないかと筆者は考えています。なお、この「Ritz Waikiki」ですが、不動産としても活発に売買がされています。

 

[図表]「The Ritz-Carlton Residences Waikiki Beach - WEST TOWER」リセール価格表

※2017年11月13日時点
※2017年11月13日時点

 

上記図表は、2017年11月13日時点のリセール価格表になります。

 

販売中   :32Units
登記手続中 :2 Units
過去半年成約:8 Units

 

上記で記載した通り、「Ritz Waikiki」は全307室となっているので、全体の約10%がマーケットに出ているということになります。2017年11月13日時点では、エントリープライスが913号室の79万5,000ドル、最高額はトランプ大統領が宿泊した可能性がある「FOUR BEDROOM GRAND OCEAN VIEW SUITE」と全く同じ間取りになっている2501号室で、なんと828万ドルです。1ドル=113円換算で、約9億3,500万円になります。

 

「Ritz Waikiki」は通常のコンドミニアムと違い、室内の家具やキッチン用品、リネンに至るまで全て不動産の売買価格に含まれていますので、購入後すぐに滞在することが可能です。全ての部屋がホテルの客室としてレンタル可能で、レンタルする場合は「Ritz」のスタンダードの内装を維持する必要があり、内装を自由に変更することはできません。

 

「Ritz Waikiki」は、ワイキキの高級ホテルとして少しずつ認知度が高まってきており、旅行の口コミサイトで有名な「Trip Advisor」によると、ホノルルのホテル全84軒中、「Ritz Waikiki」は第3位の位置まで評価が上がってきています。「Trump Tower Waikiki」が第4位となっているので、オープンから1年ほどでここまでの好評価を得ることができているというのは今後に期待ができます。

 

ホテルコンドミニアムは、ホテルとしての評価も不動産価格に影響を及ぼします。しっかりとしたオペレーションを提供してくれるホテルオペレーターの物件を選ぶというのも、1つのポイントになります。

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連載田村仁のホノルル不動産通信

株式会社Crossover International 代表取締役

仙台第一高等学校、法政大学経済学部経済学科卒業。宅地建物取引士。
2002年より某大手ディベロッパーにて一棟物件、区分所有物件の事業用不動産の販売を手掛け、2005年より中古不動産のバリューアップに特化した不動産会社の創業・ブランディング構築に携わる。2008年より株式会社Seven Signatures Internationalにおいて、主に米国ハワイのホテルレジデンス・ラグジュアリーコンドミニアムプロジェクトの日本の超富裕層マーケティングのセールディレクターに就任。2017年に株式会社Crossover Internationalを設立。

WEBサイト http://www.crossover-international.com/

著者紹介

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