ビジネスの成功に不可欠な「誰に学ぶか」という視点

今回は、ビジネスの成功に不可欠な「誰に学ぶか」という視点について見ていきます。※本連載は、企業のビジネス構築やブランディング等をプロデュースするウェーブリンク株式会社の代表取締役・稲村徹也氏の著書、『お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?』(きずな出版)の中から一部を抜粋し、「成功」を手にするために必要な「学び」の重要性と、それを「お金」に換えるためのポイントを紹介します。

学びたいと思ったとき、「師匠」は必ず目の前にいる

「何を学ぶか」よりも「誰に学ぶか」

 

成功してお金持ちになるために必要な〝学び〟についての意識を深めることができたら、次はいよいよ〝学び〟の本番です。前回までに記したように、学びは模倣からスタートします。それでは一体、誰の何をまねすればいいのでしょうか。

 

野球やサッカーであればテレビ中継でプロ選手の動きを観察できますし、書籍や雑誌などを読めば、一流プレイヤーたちのプレイに対する姿勢や技術論などにも触れることは可能です。同じように、成功するための哲学やメソッドも、書籍化されたり映像化されたりしていますし、インターネットで検索すれば、学習するために必要な有益な情報にも事欠きません。

 

いずれのまねを始めるにせよ「学びたい」という意欲がなければアクションに移れませんし、具体的に「自分はこうなりたい」という目標がなければ、何に学ぶべきかということも見えてきません。

 

たとえば、自分はイチロー選手のようなバッターになりたいのか、松坂大輔投手のようなピッチャーになりたいのか、ここが明確でないと、打者を目指すはずなのにピッチング理論を学んでしまうことになりかねないのです。

 

私は、自分が〝学び〟に目覚めたと認識できたときや〝学び〟を必要としていると自覚できたとき、あるいは「何かを変えたい」という欲求が芽生えたときに、目の前にいる人物こそが師匠だと思います。

師匠の資質は「肩書き」ではない

私は起業家になる前の若いころ、ほんの少しの期間ですがホームレスをしていました。無軌道な生活が経済的な困窮までも招いた結果で、いわば自業自得ではあるのですが、その一般的には人生の底辺とまで言われるはずの期間に、私は人生で最初のメンターと出会ったのです。

 

そのメンターは当時、私と同じホームレスの男性でした。割と年配の方です。私の最初の師匠は講演家でも成功哲学者でもなく、もちろん有名人であるはずもなく、一般社会から離れたところで生活する、成功とはほど遠いホームレスのおじさんだったのです。

 

ところが、このおじさん、話をしてみたら元経営者でした。経営が破たんして全財産を失い、行き場を失ってホームレスに落ち着いたそうです。もはや再チャレンジしようにも年齢的に無理。そう自分をあきらめていました。しかし、このおじさん、まだ20歳そこそこの私に説教をしたのです。

 

「お前さんは私と違って若いんだから、人生をあきらめちゃダメだ。こんなところにいるべきではない。もう1回やり直すんだ。お前ならできる!」

 

この言葉を会うたびに聞かされて、私の心には、

 

「やり直してみよう」

 

という気持ちが、だんだんと高まっていきました。そして、完全に人生を投げていた私が、再び社会に復帰しようという気持ちになったのです。とはいえ当時の私は、このおじさんとの出会いを、現在の私が考えているように重大な出来事としてはとらえていませんでした。再チャレンジをして大失敗して、意欲的に〝学び〟と向き合ってみて、ある日、気づかされたことです。

 

そこで改めて思ったのは、師匠になってもらう相手に求める資質は肩書きではないということです。師匠は有名でなくてもいいし、盛んに講演やセミナーを開催している大先生である必要もないのです。まわりを見渡せば、師匠の有資格者は身近にたくさん存在していると思うのです。それに、知り合ってからの時間というのも関係ありません。何より私の場合は、最初のメンターが、出会ったばかりのホームレスのおじさんだったのですから。

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連載超一流と呼ばれる人たちが「貪欲に学び続ける」理由

ウェーブリンク株式会社 代表取締役

NEWHORIZON株式会社代表取締役。経営コンサルタント業、集客、マーケティング、人材教育業、投資会社などを経営。
石川県金沢市生まれ。2000年続く能登比咩神社の家系の末裔。21歳で人材アウトソーシング業創業。株式上場を目指し年商20億円の企業に成長させる。当時、銀行の貸し渋りや、規制や制限の問題で、資金が続かず倒産。30歳で億単位の借金を背負う。その後、再スタートをきり、経営コンサルティング業や集客、マーケティング、人財教育業、投資会社など各々億単位の年商をあげる複数の会社を経営。現在は、欧米や中国などの世界の超一流人と公私ともにかかわりながら、自らの学びや経験を交えたビジネスセミナーも開催している。日本のレベルを世界基準にするために、セミナー講師、企業のビジネス構築、マーケティング、ブランディングをプロデュースしている。著書に『世界の超一流から教えてもらった「億万長者」思考』(日本実業出版社)がある。

著者紹介

お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?

お金を稼ぐ人は何を学んでいるのか?

稲村 徹也

きずな出版

著者の稲村氏は、年商数十億円企業社長から、ホームレスまで、波乱万丈な経験を積んできた実業家。現在は複数の会社を経営する傍ら、海外の超一流と呼ばれる講師陣を日本に招き、ともに大規模なセミナーを開催しています。そん…

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