住宅業界にはびこる、契約前と契約後の「ギャップ」とは?

前回は、ハウスメーカーの営業の裏側について見ていきました。今回は、住宅業界にはびこる、契約前と契約後の「ギャップ」などについて説明します。

基本的に「いいこと」しか言わないのが営業マン

住宅会社の営業マンは話術が巧みな人が多いです。

 

往々にして男性のお客様は高スペック好きで、工法や採用している資材、設備に興味とこだわりを持たれている人が多いようです。こうした男性には、スペックを持ち出し、どんな家でどう暮らしたいかという本来の趣旨から工法や設備比較へと話題をすりかえていく傾向にあります。

 

一方女性のお客様は空間としてのイメージや見た目のおしゃれさ、洗練された空間、使いやすさ、キッチン周りなどに興味を持つ人がほとんどと言っていいでしょう。その場合は、女性に気に入られる空間を造った事例を持ち出して「どう暮らしたいか」を「おしゃれに暮らしましょう」に巧みにすりかえます。

 

余分な説明は尋ねられない限りすでに承知であるとして一切しませんし、とにかく基本的にいいこと(メリット)しか言いません。

工事請負契約書にハンコを押したら、後は下請け任せ

工事請負契約書にハンコを押してしまったら、後は下請け任せ、それがほとんどの住宅会社の現実です。契約までは主人公、後は住宅会社主導なのでお客様は蚊帳の外。黙って完成を待っていてくれればいい、それがこの業界の慣習です。

 

つまり、この業界はギャップがつきものなのです。契約前と契約後の営業マンの言動のギャップ。設計段階での設計品質と、施工段階での施工品質のギャップ。そうしたギャップがあるということも、知っておくべきでしょう。

本連載は、2017年4月12日刊行の書籍『改訂版「家づくり」は住宅会社選びで9割決まる 』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「不動産」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

「国内不動産」この記事を読んだ方はこんな記事も読んでいます

連載家づくりを成功させるために知っておきたい「住宅業界」の裏話

株式会社タマック 代表取締役

1961 年(昭和36 年)千葉県生まれ。  愛知学院大学商学部経営学科卒業後、父親の経営する会社に入社するも、間もなく経営破たん。家族として背負った負債を返済するために3 年間、究極の職場・佐川急便に勤務。
負債を全額返済し終えた1988 年、父親が再度立ち上げたタマックの前身となるハウスクリーニング業有限会社多摩クリーンサービスに入社し、1990 年より住宅建設業を開始、某大手ハウスメーカーの指定工務店となる。
1993 年株式会社タマックに商号変更、1995 年株式会社タマック代表取締役に就任。2001 年大手ハウスメーカーの下請けから脱却し、注文住宅の自社ブランド「タマックの家」の受注を開始。下請け時代の反省から一貫して拡大路線をとらず、「半径10km 圏内限定施工」、「年間80 棟限定施工」、「月間7 棟平準着工」を掲げ、施主の立場に立った「サービス業」としての家づくりを実践している。
神奈川県川崎市多摩区に本社およびショールームを構え「生涯一拠点体制」を宣言し、施主にとっての「一分の一の家づくり」を大切に、「家づくりは幸せづくり」をモットーとし、地元に必要とされる会社として根ざしている。

著者紹介

改訂版「家づくり」は住宅会社選びで9割決まる

改訂版「家づくり」は住宅会社選びで9割決まる

貞松 信人

幻冬舎メディアコンサルティング

人生を左右するほどの大きな買い物である「家づくり」。 「家づくり」は購買経験を積むことが出来ないため、何が正しくて、何を基準にすれば良いかわからない、とても難しい買い物です。 あるアンケート調査では、注文住宅を…

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧