2024.02.22
第3回
連載
「70代で死ぬ人」と「80代でも元気な人」の徹底的な差【精神科医が解説】
※本連載は、和田秀樹氏の著書『70代で死ぬ人、80代でも元気な人』(マガジンハウス)より、一部を抜粋・再編集したものです。
関連書籍
-
70代で死ぬ人、80代でも元気な人
- 著者
- 和田 秀樹
- 出版社名
- マガジンハウス
- 発行年月
- 2022年3月
「徹子の部屋」出演、大反響!
<マガジンハウス新書創刊第2弾>
70歳が人生のターニングポイント!
老化を遠ざける、明日からできる「習慣」と「心がけ」
「〇〇さんが大腸がんの手術をした」「■■くんが脳卒中で倒れた」など、70歳を過ぎると友人知人が大病をしたという話が聞こえてきます。
また、同世代の喪中はがきが届きはじめるのが70代になってからでしょう。「ああ、あいつが旅立ってしまったのか……」と、60代ではあまり意識しなかった「死」をリアルに感じてくるのが70~80という年代です。
これは統計にも表れています。
ガン死亡率は60代と70代では2倍以上増加し、認知症や要介護となると60代と70代では5倍以上増加します。
厚生労働省の「簡易生命表(令和2年)」によると、2020年の日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳です。男女ともに平均寿命が80歳を越えましたがあくまで平均ですので、男性の場合は半数近くが70代でお亡くなりになる方がいるということになります。つまり、とくに男性は70代が“魔"の時期と言えるのです。
一方で、“魔"の70代を軽々と乗り越え、80歳を過ぎても元気に溌剌と暮らしている方々もたくさんいます。
「70代で死ぬ人、80代でも元気な人」――両者の違いとは、いったい何でしょうか。
本書で詳しくお話ししていきますが、私は「レジリエンス(回復力)」と「免疫力」にそのヒントがあると考えています。
わたしたちの身体には、たとえ病気やケガをした場合であっても自ら回復する力が備わっています。この力を高め、維持することこそが重要であり、健康長寿を伸ばす秘訣なのです。(「まえがき」より)
「元気な80代を迎えるための心がけ」から「老化に負けない生活習慣」「70代、80代の健康学」まで――。
精神科医であり、高年学のオーソリティがお届けする、健康長寿への処方せん!