(※写真はイメージです/PIXTA)
20代夫婦が4,200万円で購入した築40年の中古マンション
2023年11月、20代の共働き夫婦からマンション購入の相談を受けました。
希望は東京都内の中古マンション。通勤に便利で、住環境が良く、将来の資産価値も期待できる物件です。
当初の予算は3,000万円前後でしたが、希望する条件を満たす物件は簡単には見つかりません。最終的に選んだのは、築40年ほどの3LDKマンション。販売価格4,448万円から価格交渉を行い、4,200万円で購入しました。
購入にあたっては、立地や通勤利便性、住環境、管理状態、住宅ローンの返済負担などを検討。また、将来売却する場合の資産価値、いわゆる「リセールバリュー」も重視しました。
そして現在、同じマンションでは6,500万円程度で売り出されている物件があります。夫婦は4,200万円で物件を購入したため、仮に6,500万円で物件を売却した場合、購入価格との差は約2,300万円。購入時の価格から、約55%の値上がり率になります。
もちろん、売出価格と実際の成約価格は異なります。同じマンションでも階数・向き・広さ・室内の状態によって価格は変わります。
それでも、数年前には4,200万円で購入できたマンションが、現在は6,500万円程度で売り出されている。不動産価格の上昇を実感する事例です。
リセールバリュー重視が、不動産価格の二極化を進める
住宅購入で「リセールバリュー」を重視する人が増えています。将来売却するときに、高く売れる物件を選びたいという考え方です。
背景には、不動産価格の上昇やインフレがあります。住宅を単なる住まいではなく、資産として考える人が増えているのでしょう。
では、多くの人がリセールバリューを重視すると、どうなるでしょうか。人気のある都心部や駅近、管理状態の良いマンションなどに購入希望者が集まります。需要が集中すれば、価格はさらに上がりやすくなります。
一方で、駅から遠い物件、人口減少が進む地域、管理状態に問題があるマンションなどは、購入希望者が集まりにくくなります。
結果として、人気物件とそうでない物件の価格差が広がります。特に郊外や地方では、人口減少や住宅需要の縮小によって、将来の売却価格が厳しくなる物件も少なくありません。
インフレだからといって、すべての不動産が同じように値上がりするわけではありません。リセールバリューを重視する人が増えるほど、人気エリアや人気物件への需要が集中し、不動産価格の二極化が進む可能性があります。