不動産価格の高騰によって、20代・30代の住宅購入は難しくなっています。夫婦の収入を合算するペアローンや、返済期間を50年、60年とする住宅ローンも登場しています。しかし、借入可能額を増やすことが、本当に幸せな住宅購入につながるのでしょうか。今回は、著者である現役大家CFPの竹下昌成氏が相談から購入まで約3か月間サポートした20代共働き夫婦の実例をもとに、住宅購入で最初に考えたい「予算」と「余裕度」について解説します。
「2人の収入を足せば、もっと借りられますよね?」 中古マンションを購入した20代夫婦が、ペアローンではなく〈一人分の単独ローン〉を選んだワケ【現役大家CFPが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

予算を超えても購入を決めた理由

今回の夫婦が最終的に購入したのは、東京都内の中古マンションです。販売価格4,448万円の物件を、価格交渉によって4,200万円で購入しました。

 

当初の予算を超える物件でしたが、通勤利便性、住環境、広さ、眺望、管理状態などを比較して判断しました。また、将来売却する場合の資産価値、いわゆる「リセールバリュー」も重視しています。

 

住宅購入では、予算を決めたら絶対に変更してはいけないわけではありません。大切なのは、予算を超える理由と、購入後の家計への影響を理解していることです。今回の夫婦は、2023年11月に相談を開始し、翌年2月に購入を完了しました。

 

 

住宅購入は、何千万円ものお金を使う大きな決断です。家を買うことは、その地域での生活を買うことでもあり、将来の暮らし方を決めることでもあります。

 

「借りられる額・返せる額・余裕度」

 

この3つを区別して、ご自身に合った予算を考えてみてください。

 

 

竹下 昌成

竹下FP事務所 代表

日本FP協会認定CFP・TAC講師