スポーツ庁が2026年10月11日に公表した「2025年度体力・運動能力調査」によると、30代、40代女性の体力は2001年度と比べて低下傾向にあり、35~39歳女性で週1日以上スポーツをする割合は33.1%にとどまりました。共働きで2人の子どもを育てる38歳の女性も、かつては運動好きだったものの、今では自分の時間をほとんど持てません。そんな妻の不満が爆発した、夫の一言とは……。
そりゃ私だって運動したいよ…〈世帯年収1,300万円〉38歳共働き妻が、独身時代からジム通いを続ける40歳夫にモヤモヤ…夕食時の「余計な一言」で妻の不満が爆発したワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

夫は独身時代と変わらない生活、でも妻は…

神奈川県に住むアツコさん(38歳・仮名)は、会社員の夫・コウジさん(40歳・仮名)と、小学4年生の長女、保育園に通う5歳の長男との4人暮らしです。夫婦ともに正社員として働き、世帯年収は約1,300万円。住宅ローンを返済しながら生活しています。

 

アツコさんはもともと体を動かすことが好きで、独身時代にはヨガやピラティスのレッスンを受け、パーソナルトレーニングに通っていた時期もありました。しかし、長女の出産を機に、そうした習慣から遠ざかってしまいました。

 

「最初は子どもがもう少し大きくなったら再開しようと思っていたんです。でも、下の子が生まれて仕事にも復帰したら、ますます時間がなくなってしまって。今では運動らしい運動はまったくしていません」

 

平日の朝は6時過ぎに起床。朝食や子どもたちの身支度を済ませ、長男を保育園へ送ってから出勤します。夕方は仕事を切り上げて保育園に迎えに行き、帰宅後は夕食の準備。長女の宿題を確認し、子どもたちをお風呂に入れ、洗濯物を片付けるころには午後9時を回ります。

 

さらに最近は、長女の中学受験に向けた塾のサポートも増えました。授業で配られた大量のプリントや小テストの整理、宿題の進捗確認、模試の日程管理などもアツコさんの役割です。「話には聞いていたけれど、プリントが多いな」とブツブツつぶやきながら夜な夜なプリント整理に追われる毎日です。

 

一方、夫のコウジさんは、独身時代からスポーツジムに通い続けています。現在も週2回、火曜日と土曜日にジムへ行き、1時間ほどトレーニングをしています。月会費は約1万円。結婚して子どもが2人生まれた今も、この習慣は変わっていません。

 

もちろん、コウジさんも育児に参加していないわけではありません。長女は中学受験に向けて週2回、月曜日と水曜日に塾に通っており、そのお迎えは夫が担当しています。ゴミ出しや休日の掃除もコウジさんの役割です。ただ、毎日の食事の準備や保育園の送迎、学校や塾の予定の管理などは、ほとんどアツコさんが担っています。

「朝30分ヨガをしないと体が鈍る」友人の言葉に感じた距離

そんなある日、アツコさんは久しぶりに学生時代の友人2人と食事をしました。1人は独身で、最近パーソナルトレーニングに通い始めたばかり。もう1人も独身で、在宅勤務をしながら毎朝30分のヨガを習慣にしているといいます。

 

「朝、ヨガをしないと体が鈍っちゃうんだよね」

 

友人はそう話し、もう1人もトレーニングを始めてから体調がよくなったと楽しそうに教えてくれました。

 

「私も昔は、仕事帰りにレッスンを受けたりしていたなって。でも、今の私には朝の30分なんて、とても確保できません。子どもたちを起こして、朝ごはんを食べさせて、着替えさせているだけで精いっぱいですから」

 

友人たちに不満があるわけではありません。むしろ、自分の体を大切にしている2人をうらやましく感じたといいます。ただ、同じ年齢でも、自分のために使える時間がこれほど違うのかと、少し寂しくもなりました。そして、ふと夫のことを思い浮かべました。コウジさんは、結婚前から続けているジム通いを今も楽しんでいます。

 

「夫がジムに通うこと自体はいいことだと思うんです。リフレッシュは大切だし健康にもいい。ただ、私がヨガを再開しようと思ったら、子どもたちの予定を確認して、夫にその日の夕食やお迎えを頼まないといけない。夫は何も気にせずジムへ行けるのに、何で私だけこんなに違うんだろうって」