総務省「令和3年社会生活基本調査」によると、6歳未満の子どもがいる夫婦の家事・育児などに費やす時間は、夫が1日平均1時間54分、妻が7時間28分と、大きな開きがあります。産後間もない34歳女性のもとに、シルバーウィークを利用して義実家の親戚が次々と訪問。飲食費や来客対応の負担が重なり、ついに義母を「出禁」にする事態となりました。
いい加減にしてください!次々と訪れる義実家一行のおもてなしだけで2万円…34歳嫁が、出産からの退院後わずか3週間で〈67歳義母〉を「出禁」にしたワケ (※写真はイメージです/PIXTA)

里帰り出産を断念。それが裏目に…

「孫の誕生を喜んでもらえるのはありがたいんです。でも、私だって出産したばかりなのに……」

 

そう話すのは、東京都内に暮らす会社員のカンナさん(34歳・仮名)です。夫のユウタさん(36歳・仮名)も会社員で、世帯年収は約1,100万円。結婚4年目にして、第一子となる男の子が誕生しました。産後5日ほどで退院し、自宅での育児が始まりました。カンナさんの実家は地方にあり、東京から新幹線などを乗り継いで約5時間。里帰り出産も考えましたが、移動の負担などから、自宅近くの病院で出産することにしました。

 

「夫も育児を頑張ると言ってくれていましたし、自宅のほうが落ち着くだろうと思ったんです。でも、その判断が裏目に出ました」

 

退院後は授乳やおむつ替えに追われ、まとまった睡眠も取れません。そんななか、近所に住む義母(67歳)から「孫の顔を見たい」と連絡がありました。退院後、義父母が訪問。出産祝いを渡し、赤ちゃんを抱っこしたり、写真を撮ったりして帰っていきました。

 

「そのときは私もうれしかったんです。ただ、それで終わりではありませんでした」

 

義母は親戚にも赤ちゃんの誕生を報告。2026年のシルバーウィークは9月19日から23日までの5連休だったこともあり、親戚から訪問希望が相次ぎました。

 

埼玉県や千葉県から、東京観光や買い物を兼ねてやってくる親戚も。カンナさんには、まるで連休の行楽先の一つとして自宅を訪ねてくるように感じられました。しかも、親戚が訪問の許可を取るのはユウタさんだけでした。

 

「夫も簡単に『いいよ』と返事をしてしまうんです。私には『明日、親戚が来るから』と事後報告。体調も都合も聞かれませんでした」

 

連休中は5日間のうち4日間、誰かが訪問。幼稚園児や小学生を連れてくる親戚もいました。

 

「子どもたちに悪気はないんですけど、家の中を走り回ったり、赤ちゃんが寝ている横で大きな声を出したり。やっと寝かしつけたのに起こされると、本当に泣きたくなりました」

「大変だからデリバリーでいいよ!」義姉の一言に怒り

来客が続くなか、カンナさんを悩ませたのは、もてなしの負担でした。

 

「お茶菓子や飲み物を買い足したり、食事を用意したり。赤ちゃんのお世話だけでも精一杯なのに……」

 

特に困ったのは、義姉一家が訪れた日でした。義姉は夫と子ども2人を連れて昼前に訪問。昼食の時間になると、こう言ったそうです。

 

「カンナちゃんも大変だから、デリバリーでいいよ!」

 

カンナさんは耳を疑いました。

 

「『デリバリーでいいよ』って、そもそも食事をごちそうになる前提なんですよね。『自分たちで買ってくるよ』じゃないんだ、と思いました。請求書を叩きつけてやろうかと思いましたよ(笑)」

 

結局、大人4人と子ども2人の昼食代約8,000円をカンナさん夫婦が負担。連休中の来客に関連する飲食費は、合計2万円近くにのぼりました。

 

「出産祝いはありがたいです。でも、そのお金は子どものために貯めたいし、内祝いも必要です。お祝いをいただいたからといって、何度もおもてなししなければならないのでしょうか」

 

ユウタさんに不満を伝えても、「お祝いももらっているんだから、いいじゃん。それにうちは困ってるわけじゃないんだし」と言われる始末。夫は親戚と談笑するばかりで、準備や片付けはカンナさん任せでした。

 

「お金が惜しいというだけじゃないんです。なぜ出産したばかりの私が、ここまでしなければいけないのか。夫が勝手に約束することにも腹が立ちました」