ポイントをマイルに換えれば…「クレカ積立」の裏ワザを企てるサラリーマン

クレジットカードのポイントをマイルに交換し、タダで海外旅行へ行く。夢のような「ポイ活」を叶えた会社員はずのマナブさん(仮名・55歳)は後悔しています。

遡ること3年前。定年後に妻とハワイやニューヨークへ行くことを夢見ていた当時52歳のマナブさんは、ネットで魅力的な記事を目にしました。「各証券会社でクレカ積立の上限額が5万円から10万円に引き上げられた」との内容です。

複数のネット証券で口座を開設し、分散して月30万円をクレカで積み立てれば、毎月大量のポイントが入ります。「これをマイルに換えればタダで海外旅行に行けるぞ!」と、マナブさんは歓喜しました。

しかし、マナブさんには毎月30万円もの投資資金はありません。

そこで思いついたのが、裏ワザ的な手法でした。クレカで買った投資信託をすぐに売却して現金化し、それをそのままクレカの引き落とし口座に戻すという方法です。

「これを繰り返せば、手元に資金がなくてもマイルが貯まり続けるのではないか」と企んだマナブさん。

いざ実行に移したところ、毎月の「積立と即売却」の作業は意外と手間でしたが、ポイントの残高がみるみる増えていくのを見るのは快感でした。

「タダで旅行できたのに…」念願のハワイ旅行から帰国後、同僚の話を聞いて愕然

それから3年が経ち、55歳になった現在。マナブさんは目論見通り、貯まったマイルで念願のハワイ旅行を満喫しました。「自分の作戦は完璧だった」と悦に入っていましたが、事態が一変したのは帰国後のことです。

ある日、「なにも考えず毎月5万円を放置して積み立てていたら、老後資金にゆとりができた」という同僚の話を耳にします。

同僚は具体的な金額こそ言いませんでしたが、昨今の株高の恩恵を受け、かなりの含み益が出ている様子でした。それを聞いて、マナブさんは愕然とします。

「タダで海外旅行できたのに……この差はなんだ」

同僚の資産が相場の波に乗って大きく膨れ上がっているであろう一方で、毎月売買を繰り返したマナブさんの証券口座の利益は、当たり前ですがほぼゼロだったのです。