「仕事は辞めて家庭に入ってほしい」という優しい言葉の裏には、相手を支配しようとするモラハラ気質が隠されているケースも考えられます。さらに、経済的に依存する専業主婦にとって、夫の支配から逃れて離婚を選択することには大きな壁が伴います。本記事では山村法律事務所の代表弁護士・山村暢彦氏が、年収1,500万円のエリート夫と結婚したものの、新婚旅行で夫の本性に気づいた28歳女性の事例をもとに、専業主婦がモラハラ夫と離婚するための法的ハードルや具体的な準備について解説します。
(※画像はイメージです/PIXTA)
この人と一生は無理…「年収1,500万円・エリート夫」と結ばれた28歳専業主婦、幸せの絶頂から地獄へ。新婚旅行の機内で露わになった〈夫の本性〉【弁護士が解説】
「仕事は辞めていいよ」年収1,500万円・エリート夫に対して、28歳専業主婦が抱いた“小さな違和感”
専業主婦のアヤネさん(仮名・28歳)は、総合商社で働く夫のユウキさん(仮名・35歳)との新婚生活に思い悩んでいます。
ユウキさんの年収は約1,500万円。二人は知人の紹介で出会い、半年の交際を経てスピード結婚しました。ユウキさんは「俺が働くから、仕事は辞めていいよ。家のことは任せたい」という優しい言葉をかけてくれて、アヤネさんは周囲から羨まれるような生活を手に入れたはずでした。
しかし、交際中からユウキさんの言動には少し気になる点がありました。レストランの店員やタクシーの運転手に対して、妙に高圧的で横柄な態度をとるのです。
「自分には優しいから仕事のストレスかもしれない」と目をつぶっていましたが、その違和感は新婚旅行でタヒチへ向かう機内で確信に変わりました。
「誰の稼ぎで旅行できてるんだ?」…新婚旅行で露わになった“夫の本性”
ビジネスクラスでのフライト中、ユウキさんが頼んだ飲み物がなかなか運ばれてきませんでした。するとユウキさんは客室乗務員を呼びつけ、「どれだけ待たせるんだ。高いチケット代を払っているのに、サービスが悪すぎる」と、周囲が注目するほど威圧的な声でクレームを入れ始めたのです。
見かねたアヤネさんが「忙しいみたいだし、せっかくの新婚旅行なんだからやめようよ」となだめると、ユウキさんはアヤネさんを睨みつけました。
「そもそも、お前は誰の稼ぎで旅行できていると思ってるんだ?」
その言葉に、アヤネさんはハッとしました。「家庭に入っていい」という優しい言葉の裏には、「自分のお金で相手を支配したい」という本性が隠れていたことに気づいたのです。
「あぁ、この人とは一生を添い遂げることはできない……」と恐怖を覚え、アヤネさんの頭に「離婚」の二文字が浮かびました。