住宅価格の高騰や購入年齢の上昇を背景に、定年後も住宅ローンが残るケースは珍しくなくなっています。しかし「退職金で完済すれば大丈夫」と考えて資金計画を立てていても、長い返済期間のなかでは思いもよらない出来事が起こることも……。夫婦の事例をもとに、住宅ローンを組む際に押さえておきたいポイントを辻本剛士CFPが解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
3LDKのマイホームを手放した〈年金月20万円〉70歳夫婦。「家賃5万円の公営団地」を終の棲家に選んだワケ【CFPの助言】
住まいを手放したことで取り戻した「安心した老後」
70歳を迎えたタツヤさんは、これ以上住宅ローンを返済し続けることは難しいと判断し、妻と相談のうえ、マイホームを売却することを決意。売却後は、家賃5万円の公営住宅への入居が決まり、新たな生活をスタートさせました。
長年暮らしたマイホームを手放し、当初は気持ちの整理がつかなかったタツヤさんですが、住居費はこれまでより大幅に抑えられ、毎月の赤字からもようやく解放されました。
「まさか団地が終の棲家になるとは……。苦渋の選択でしたが、いま考えると『もっと早く決断していればよかった』とも思います」
住宅ローンは長期間にわたって返済が続くため、現在の収入だけでなく、ライフプランの変化や定年後の収入まで見据えて計画することが大切です。将来の変化にも対応できるよう、余裕を持った借入額や返済期間を検討しましょう。
辻本 剛士
神戸・辻本FP合同会社
代表/CFP
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