投資のプロが最初に考えること
投資相談で私が最初に確認するのは、「保有資産が特定の投資対象に過度に集中しすぎていないか」です。
たとえ複数の商品を保有していても、その中身が同じ投資対象に偏っていれば、本当の意味での分散投資とは言えません。実際、オルカンとS&P500投信を組み合わせて保有している方の中には、本人は分散投資をしているつもりでも、結果として米国株や米ドルへ大きく集中しているケースが少なくありません。
阿部様にも、米国株と米ドルへの過度な集中を是正するため、以下の資産配分を提案しました。
- 米国株:35%
- 先進国株(米国を除く):15%
- 日本株:30%
- 新興国株:10%
- 中小型株:10%
日本株を組み入れることで為替リスクを軽減し、新興国株や中小型株を加えることで投資対象を広げ、よりバランスの取れた資産配分を目指しています。
つまり、商品選びの前に、まず資産配分を考える。これが私の基本スタンスです。
【まとめ】特定の投資対象に集中しすぎない資産配分が重要
私の投資相談では、オルカンやS&P500投信を保有している方を数多く見かけます。しかし、その多くが米国株集中、米ドル集中という共通点を持っています。
オルカンやS&P500投信は、低コストで長期投資に適した優れた商品です。しかし、どれほど優れた商品であっても、特定の資産に集中しすぎればリスクは高まります。
投資の目的はリターンを獲得することですが、同時にリスクをコントロールすることも重要です。
特定の投資対象に集中しすぎない資産配分を考えること。それが、長期的かつ安定的な資産形成につながるのです。
前田 敏
マネー・マネジメントFPオフィス
代表