そもそも新NISAとは何か
まず理解しておきたいのは、新NISAは「商品」ではなく「制度」だということです。投資によって得られた利益や、配当に通常で約20%かかる税金が非課税になる仕組みです。
主な特徴は、以下のとおりです。
- 非課税期間が無期限
- 生涯投資枠1,800万円
- 年間投資枠360万円
- 売却した枠の翌年以降の再利用が可能
長期の資産形成にとって非常に有利な制度ですが、あくまでも投資を行うための「器」にすぎません。器だけ用意されても、何のために使うのかが決まっていなければ、資産形成はうまくいかないのです。
つみたて投資枠が初心者向きである理由
新NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。
特に初心者向けとされるのがつみたて投資枠です。対象商品は、金融庁の基準を満たした約360本の投資信託とETF(上場投資信託)に限定されています。
その条件は、以下の3つです。
- 長期投資に適している
- 手数料が低い
- 積立投資に適している
そのため、極端にリスクの高い商品や、高額な手数料の商品は原則として除外されています。
新NISAのつみたて投資枠の代表的な商品には、下記のようなものがあります。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・Vシリーズ
もちろん元本保証ではありませんが、「長期・積立・分散」による資産形成を目的とした商品が中心であるため、投資初心者でも始めやすい仕組みになっています。
なぜ「とりあえず新NISA勢」は生まれるのか
新NISAをとりあえず始めようとする人に共通する特徴があります。それは、新NISAという制度から考え始めていることです。
本来、投資は次の順番で考えるべきです。
STEP1:目的を決める
老後資金や教育資金、住宅購入資金など、何のためにお金を増やしたいのかを決めます。
STEP2:必要金額を決める
例えば、「老後資金3,000万円」「教育資金500万円」といった具体的な目標金額です。
STEP3:期間を決める
5年後なのか、10年後なのか、20年後なのか、いつまでに目標金額を達成したいのかを考えます。
STEP4:商品を決める
投資信託、ETF、株式などの具体的な商品を選びます。
STEP5:制度を選ぶ
ここで初めて、以下のような各種制度を検討するのです。
- 新NISA
- iDeCo
- 企業型DC
- 特定口座