人生には絶えず「お金の川」が流れている
給与、賞与、事業収入、年金──私たちの人生には、さまざまな形でお金が流れ込んできます。これは山から海へと流れる川のようなもの。もし流れてきた水をすべて使い切ってしまえば、渇水の時期に困ってしまいます。
しかし、流入する水の一部を計画的に貯めておけば、必要なときに活用できます。現実の社会でダムが水不足を防ぐように、人生にも「お金を蓄えるダム」が不可欠です。
資産形成とは、単にお金を増やす行為ではありません。将来必要になる資金のために、日々の収入から少しずつ水を引き込み、自分専用のダムを築くプロセスなのです。
目的によって必要なダムは異なる
ダムには治水・発電・農業用水など多様な役割があるように、資産形成におけるダムにも目的別の設計が求められます。ここでは代表的な3つのダムを整理します。
老後資金専用の「DCダム※1 (企業型DC・iDeCo)」
老後資金づくりに特化した年金ダムです。 企業型DCと個人型DC(iDeCo)は、どちらも「確定拠出年金」という同じ構造を持ち、掛金が所得控除となります。運用益も非課税で、受取時にも退職所得控除や公的年金等控除が適用されるため、拠出・運用・受取の三段階で非常に大きな税制メリットがあります。一方、原則60歳まで引き出せないという特徴があります。
教育資金・住宅購入資金など幅広い目的に使える「NISAダム※2」
運用益が非課税となり、成長資産を育てるのに適したダムです。 教育資金、住宅購入資金、将来の資産形成など、多様な目的に対応できる柔軟性があります。
病気・失業などの緊急時に備える「預金ダム※3」
生活防衛資金を蓄えるためのダムです。 いつでも引き出せる流動性が最大の特徴で、投資とは別に確保しておくべき安全資金です。