【介護福祉士監修】食事介助をもっと楽しく安全に!介護のプロが語る"誤嚥を起こりにくくする"ためのコツ

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【介護福祉士監修】食事介助をもっと楽しく安全に!介護のプロが語る"誤嚥を起こりにくくする"ためのコツ
(※画像はイメージです/PIXTA)

富裕層ほど、働く時間や場所を柔軟に選べるようになる傾向があります。その結果、介護が必要になった両親を施設に預けるのではなく、在宅で見守りたいと考える方もいるのではないでしょうか。在宅介護でヒヤリとするのが、食事介助のときの「誤嚥」です。特に、嚥下機能が低下している高齢者の介護では、「忙しいから早くご飯を食べてほしいけど、つまらせないようにゆっくり食べさせなければ…」と悩むご家族も少なくありません。今回は『読むだけで介護がラクになる本』の著者であり、現役介護福祉士ののぶさんに、食事介助をより安全・快適に行うコツや、介護用スプーンの選び方について伺いました。

食事介助中に起こりやすいトラブルと注意点

 

 

 

在宅で介護をしている方の多くが、食事介助の場面でさまざまな悩みを抱えています。
ここでは、介護現場で実際によく起こるトラブルと、その対処法を紹介します。

 

食事介助中のトラブル①:食事を食べてくれない

認知症の方や体調がすぐれない方は、口を開けてくれないことがあります。原因はさまざまで、体調不良のほか、食べたいものがない、眠気があるなどが考えられます。

 

 

 

 

そんなときは、思い入れのある食器や湯のみを使う、好物を一品添えるなど、食事の時間を「楽しみ」と感じてもらう工夫が大切です。

 

口の乾燥が気になる場合は、ガーゼや綿棒で軽く口を湿らせるだけでも、食欲を引き出せることがあります。

 

食事介助中のトラブル②:急いで食べさせようとしてむせる

介護には身体介護や、身の回りのお世話、精神的なケアなど、さまざまな負担が伴います。介護者は忙しさのあまり、「早く、たくさん食べてほしい」と思うときもあるかもしれません。

 

そんなとき、食べ物を多めにすくい過ぎてしまうと、介護される人はうまく飲み込めず、むせたり、食べ物や水分が気管に入り誤嚥を起こすことがあります。

 

 

 

 

誤嚥した食べ物や飲み物に含まれる細菌が肺で増えると誤嚥性肺炎を起こすことも。そのため、一口の量は少なめに、しっかり飲み込めるタイミングを確認してから次を運ぶように心がけましょう。

 

食事介助中のトラブル③:口の中に食べ物が残ることがある

半身麻痺などがある方は、食べ物を"ごっくん"と飲み込んだとしても、麻痺がある側の口の中に、食べ物が残っていることもあります。

 

きちんと食べ物が飲み込めているかを確認するため、声がけしたり、ゆっくりとタイミングを計りながら、食事を進めるようにしましょう。

 

食事介助中のトラブル④:立ったまま食事の介助をする

介助者が立ったまま介助すると、介護される方は自然と上を向く姿勢になります。
これは誤嚥を引き起こしやすい姿勢のひとつです。

 

スプーンは水平に口へ運び、まっすぐ引き抜くのがポイント。介助者は椅子に座り、目線を同じ高さに合わせて、表情や口の動きを観察しながら行いましょう。

 

介護用スプーンとは

 

 

 

介護用スプーンとは、高齢者や障がいを持つ人が「自分で食べやすく」「介助されても安全に」食事をとれるように設計されたスプーンです。一般的なスプーンと比べて、形状・素材・角度などに工夫が施され、誤嚥や口腔内のケガを防ぎます。

 

たとえば、

 

  • 握力の弱い方には太めのグリップやスポンジハンドル付き
  • 手の可動域が狭い方には角度を調整できるスプーン

 

など、使用者の状態に合わせてさまざまな種類が用意されています。

 

介護用スプーンの選び方|安全で食べやすいポイント

介護用スプーンは、介護される人の状況に合わせて、適した形状や材質を選ぶことが大切です。

 

それでは、介護用スプーンを選ぶ際には、どのようなポイントに注意し、どのように使えば良いのでしょうか。

 

介護用スプーン選びのポイント①:さじ部分が浅めで小ぶりなタイプ

 

 

 

嚥下力が低下している方は、一度に多くの食事を口に入れるとむせやすくなります。浅型のスプーンなら、ひと口の量を自然に減らせるため、誤嚥を防ぎやすくなります。

 

また、奥に入りすぎない形状のスプーンは、口内の摩擦を減らし、吐き戻しや不快感も防げます。

 

介護用スプーン選びのポイント②:シリコンゴムなどの柔らかな素材

 

 

 

認知症のため食いしばりがあったり、大きく口を開けられない方は、固い素材のスプーンを使うと、口内を傷つけてしまうこともあります。

 

シリコン素材や木製など、柔らかな材質のスプーンを使うことがおすすめです。

 

介護用スプーン選びのポイント③:食べ物が見やすい色を選ぶ

 

 

 

高齢になると視覚のコントラスト感度が低下したり、認知症の方は食べ物を認識しにくくなります。そのため、白いごはんを白いスプーンですくうと、境目が分かりにくく、食べ物だと分からないこともあるのです。

 

カラフルな色のスプーンや食器を使うことで「ここに食べ物がある」と認識しやすくなり、食べ残しや食べこぼしの減少につながります。

 

見た目も自然で使いやすい「TSUBAMEミディアムスプーン」

 

 

 

介護される方のなかには、「できるだけ普段と同じように食事を楽しみたい」と望む方も多いもの。

 

そのような方におすすめなのが、オークスの「TSUBAMEミディアムスプーン」です。

 

このスプーンは、新潟・燕三条の職人が1本ずつ丁寧に仕上げた逸品。

 

 

 

少し小ぶりなサイズと平らなさじ部分により、口からスッと抜けやすく、摩擦を最小限に抑えます。

 

さらに、

 

  • 先端の丸みで口当たりがやさしい
  • 軽くて扱いやすい
  • ゆるやかなカーブが手にフィットし、介助者も使いやすい

 

といった特徴を備えています。

 

 

 

見た目はシンプルで上品。高級レストランのカトラリーのようなデザインは、介護用という印象を与えず、心理的な抵抗感を和らげる効果もあります。

 

食事は「生きる喜び」。スプーン選びで介護の時間をもっと心地よく

食事は単なる栄養補給ではなく、心を満たす大切な時間です。

 

使いやすく、口当たりのやさしい介護用スプーンを選ぶことで、「食べること」への自信と楽しさを取り戻せます。

 

 

※本記事は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です。全文はコチラから。

※本稿は、健康、食、暮らしをテーマに、専門家による「すぐに役立つ」情報を届けるサイト『AUX Magazine』からの転載記事です。