手取り24万円・29歳男性、「月80時間のサビ残」と「陰湿パワハラ」に限界

中堅IT企業でシステムエンジニアとして働くケンタさん(仮名・29歳)は、直属の男性上司からの心ない暴言に毎日耐え続けていました。手取り月給は約24万円で、毎月80時間を超える残業は上司からの指示で「サービス残業」として処理されます。

上司は周囲の目があるオフィスでは穏やかに振る舞うものの、週に何度かあるオンラインでの1on1ミーティングになると態度が豹変します。ケンタさんにだけ仕事を押しつけ、少しでもミスがあると画面越しに執拗に怒鳴りつけるのです。

「他の同僚は上司の本当の姿を知りません。社内のチャットツールでも、グループチャットではなんの違和感もないものの、私個人宛てのチャットだけ言葉遣いがキツいんです」

深夜まで働いて帰って寝るだけの生活で、心身ともにすり減ったケンタさんは、ある月曜日の朝、どうしても布団から起き上がれなくなりました。吐き気が止まらず、スマートフォンを握りしめたまま「体調不良でお休みします」とメッセージを送るのが精一杯でした。

なんとか心療内科を受診したところ、「適応障害」と診断されました。しかし、ケンタさんは休職の正式な手続きすらできず、部屋に引きこもっています。ただただ、「もう上司の声を聞きたくない、誰とも関わりたくない」という思いだけが頭を支配していました。

ところが数日後、事態は思わぬ方向へ動きます。