厚生労働省が公表した人口動態統計(概数)によると、2025年の出生数は67万1,236人でした。これは2024年比2.2%減の数字であり、出生数は10年連続で過去最少を更新しています。少子高齢化に歯止めが利かない日本において、未来を担う子どもたちが健やかに成長できる環境を、社会全体で整えることが望ましいはずです。しかしなかには、自分の孫でさえ「全然可愛くない」と嘆く人も……。いったいなぜなのか、みていきましょう。
大きな声では言えません。でも、孫が全然可愛くないんです…年金月12万円・69歳女性が世の中の“孫信仰”を「真っ向から否定する」ワケ
1,000円を受け取った孫のリアクション
すると、すぐに袋を開けて中身を確認した孫は、信じられない言葉を吐き捨てました。
「うわ! ばあちゃん、ケチくせー!」
お礼どころか、悪態をつく孫。トモコさんはあまりのショックに、目の前が真っ暗になったといいます。
さらに絶望したのが、その様子を見ていた親であるはずの娘の反応でした。注意するどころか、「あはは、今どきの子は1,000円じゃ満足しないよね。お母さん、次はもっと奮発してあげてよ」と、一緒になって笑っていたのです。
「その瞬間、なんか『もういいや』って。万が一のとき娘たちに迷惑かけたくないから、夫が遺してくれた貯金の1,000万円には手をつけず、質素に暮らしていました。でも、こんな娘と孫のために、なんで私が我慢しなきゃいけないんだろうって感じて、ばかばかしくなりました。いまはもう無理に我慢せず、自分のために貯金を切り崩しながら美味しいものを食べたり、旅行に行ったりして楽しんでいます」
家族のために自分を犠牲にしてきたトモコさんですが、現在は娘家族と適度な距離を置いているそうです。
高齢・単身無職世帯のリアルな生活費
そもそも、トモコさんのようなシニアの単身世帯の生活は、決して甘いものではありません。
総務省が公表した令和6年の家計調査報告(家計収支編)によると、65歳以上の単身無職世帯の1ヵ月の消費支出は14万9,286円でした。トモコさんの年金収入は月12万円ですから、平均的な生活を送ろうとすると毎月3万円近い赤字が発生する計算です。
さらに、厚生労働省の「簡易生命表(令和6年)」によると、日本人女性の平均寿命は87.13歳と、69歳のトモコさんには、まだ20年近くの老後生活が残されている可能性があります。
こうしたなか、病気や要介護状態になったときの医療・介護費用を考慮すると、夫の遺産1,000万円は決して「余裕のある金額」とは言えません。
にもかかわらず、子や孫から金銭援助を「当然の義務」のように求められ、応じなければ悪態をつかれる状況……トモコさんが「孫が可愛くない」と感じるのも無理はないでしょう。
