セカンドライフの住み替え、増える「地方移住」という選択肢

定年退職を迎え、子育ても一段落した今、これからの人生をどこで、どのように過ごすか。そんな「セカンドライフの住み替え」について考える機会が増えていませんか? 60代のアクティブシニアの間で、豊かな暮らしを求めて「地方移住」を選択する人も珍しくありません。内閣府『令和5年度高齢社会対策総合調査』によると、セカンドライフの入り口に立つ60〜64歳の約4割(40.9%)が、今後の「住み替え」に対して意欲を持っています。

住み替えを検討するきっかけの全体傾向としては、「健康・体力面での不安(24.8%)」や「自身の住宅が住みづらいと感じるようになったこと(18.9%)」という切実な理由が上位に挙がります。しかし、現在住んでいる場所よりも規模の小さな都市、つまり「地方への移住」を希望している層に限ると、「自然豊かな環境で暮らしたい(37.7%)」や「趣味を充実させたい(13.0%)」という前向きな理由が顕著になります。

ただし、シニア世代が移住先選びで重視しているのは自然環境だけではありません。他の都道府県への移住を考えている人が移住先に期待することのトップ3は、「医療・福祉施設が充実していること」「買い物が便利なこと」「交通の便が良いこと」であり、日常生活の安心と利便性が強く求められています。

その一方で、いざ移住を考えた際に「資金不足(33.1%)」「情報不足(13.5%)」「新しい地域に馴染めるかという不安(13.5%)」が壁となり、実現に至っていない人も多いのが実情です。

理想の移住を成功させるには、事前の情報収集が不可欠。多くの人が求めている「住み替え費用の支援」や「情報提供支援」といった各自治体のサポート制度を賢く活用し、まずは気になる地域に足を運んでみることが、豊かな第二の人生に向けた移住計画の第一歩になります。