簡単ではないが…親子で「お金の話」をしよう

今回紹介したマコトさんのような“悲劇”を防ぐために最も重要なのは、親が元気なうちに親子間で「お金の話」をしておくことです。

子どもからお金の話を振ると、高齢の親ほど「こちとらまだ元気なのに、早く亡くなれと言いたいのか!」「親の遺産が目当てなのか」などと怒り出すタイプがいるのは事実です。

しかし、「万が一のとき、手続きで困らないように」という名目で、資産のありかや大まかな残高、借入金の有無などを共有してもらうことは、決して失礼なことではありません。むしろ、親のリアルな経済状況を知ることで、子世代も自分の老後に向けた確実なライフプランを立てることができるようになるでしょう。

見栄を張り、最期まで格好いい父親であり続けたマコトさんの父。遺されたベンツの今後の維持費や、実家の片付け費用を考えると、結果的にマコトさんの持ち出しが多くなる見込みです。

「もっときちんと話しておけばよかった……勝手に“理想の父親像”を押し付けていた自分にも非があると反省しています」

反省したマコトさんは、老後のための資産形成に努めると同時に、「わが子とは積極的にお金の話をしよう」と、固く決意したのでした。

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