2026年5月現在、イランと米・イスラエルの戦争は続き、ホルムズ海峡の封鎖から原油価格は上昇、これにともなってインフレも継続するなか、金利は高止まり……株価の「下落要因」を挙げると、枚挙にいとまがありません。しかし、日米の株式市場は史上最高値を繰り返す“異常事態”です。不安定な情勢のなかで株価の上昇が止まらないのはなぜなのか、また、株価は今後も上昇を続けるのか? YouTubeチャンネル登録者数40万人超の人気FP鳥海翔氏が解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
戦争や原油高、金利上昇…いつ暴落してもおかしくなさそうな株価の「上昇が止まらない」納得の理由【FPの見解】
株式を取り巻く環境は決して良くないが…
2026年に入り、S&P500や日経平均株価は高値圏で推移しています。一方、世界情勢を見渡せば、不安材料は決して少なくありません。
戦争の長期化、原油価格の上昇、インフレの継続、高止まりする金利……。
「株価は近いうちに暴落するのではないか」「いま投資を続けて本当に大丈夫なのか」などと、不安を抱えている人も多いでしょう。
しかし、市場を冷静に見ていくと、「戦争=株価下落」という単純な構図では説明できない状況が起きていることをご存じでしょうか。筆者はむしろ、2026年後半にかけて米国株(S&P500)がさらに上昇すると考えています。
その背景にあるのが、「AI」と「半導体」です。
戦争でも株価が上がる理由
一般的に、戦争は株価にマイナスだと考えられています。実際、戦争勃発直後は市場が急落するケースも少なくありません。
ただし、問題は「その下落が永続するのか」という点です。
戦争によってすべての産業が打撃を受けるわけではありません。むしろ現在は、AIや半導体、クラウド、通信、サイバーセキュリティといった分野の重要性が一段と高まっています。
現代の戦争では、ドローンや衛星通信、情報分析、サイバー防衛などが極めて重要です。それらを支えているのが、AIや半導体、クラウド技術である事実はご存じの人も多いでしょう。
つまり、「戦争だから株が下がる」のではなく、「戦争だからこそ必要とされる産業がある」という構図が生まれているのです。
