今年3月、中東不安と原油高の影響から、米国株をはじめ世界の株価が下落しました。4月に入って反発の動きがみられるものの、先行きには依然として不透明感が残ります。こうしたなか、不安定な相場環境を嫌気して投資を止めようか迷っている人もいるのではないでしょうか。今回、YouTubeチャンネル登録者数約40万人を誇る鳥海翔FPが、米国株の下落要因を分析するとともに、今後の株価の動きを予想します。
「米国株はバブル」「米国株はもう上がらない」…下落局面で聞こえてくる「弱気発言」は無視していい【FPの助言】
米国株の下落要因はPERの調整…であれば今後は?
では、株価は今後どうなっていくのでしょうか。株価=EPS×PERの観点で考えると、PERが極端に低下する(現在の20倍程度から10倍や5倍、1倍になる)可能性は極めて低いです。
S&P500のような分散されたインデックスがそこまで崩れることは、現実的に考えにくいでしょう。
一方、EPSについては長期的に見て上昇を続けるのが自然です。資本主義のもとでは、人口増加や通貨供給量の拡大に伴い、物の価格は長期的に上昇します。企業収益もそれに連動して増えていくのが基本的な流れです。
過去のバブル崩壊(日本のバブルやITバブル)では、EPSが根本的に崩れる要因がありました。しかし、現在の米国株にはそうした構造的な問題は見当たりません。つまり、今回の下落は一時的なPER低下による調整であり、EPSの着実な増加基調が続けば、株価は最終的に反発していくとみられます。
情報に振り回されず愚直に投資を続けることで、お金が増えていく
このような局面で大切なのは、目先の株価変動やメディアの報道に振り回されず、長期的な視点で投資を継続することです。
「先行きが不安なので積立投資を止めようと思う」という声もよくいただきますが、これは逆効果です。株価が下落しているときこそ、割安に買える機会です。上がっているときばかり買うと、結果的に高いところで買うことになり、リターンが小さくなります。
投資は「いまこの瞬間」だけでなく、1年後、3年後、5年後、10年後も続けていくものです。今回のような下落時に投資を止めてしまうと、将来の機会損失を招きます。逆に、愚直に継続することで、長期リターンを最大化できます。
筆者は今回の下落の要因を、EPSの崩れではなく一時的なPER低下によるものだと考えています。日本のバブル崩壊やITバブル崩壊のような「構造的な問題」ではありません。だからこそ、表面的な株価変動ではなく、本質的な要因を理解し、冷静に行動することが重要です。
投資初心者にとって、こうした局面で資産を増やす数少ない方法は、正しい知識を持って継続的に投資を続けることです。ぜひこのタイミングを、長期的な資産形成の好機と捉えてください。
鳥海 翔
株式会社Challenger代表取締役
FP(ファイナンシャル・プランナー)/投資家
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