まさかの“離婚後も同居”という地獄

新居への引越しに伴い貯金を崩したこと、共働きだからこそ生活水準を維持し、子どもの教育費を捻出してきたことで、まとまった資金を準備する余裕はありませんでした。

一方で、どちらかが住み続けるには単独でローンを引き受ける必要がありますが、片方の年収では住宅ローンの借り換え審査に通りません。

最終的に、2人は離婚を選択しました。しかし、家はすぐには売れませんでした。価格を見直しながら売却活動を続けることになったものの、買い手が見つかるまでには時間がかかる状況です。

そこで2人は、「売れるまで同居を続ける」という選択をせざるを得なくなったのです。

「離婚後も同居」という想定外の生活。生活時間をずらし、できるだけ顔を合わせないようにする。子どもたちの前では普通に振る舞いながらも、家の中には重たい空気が流れています。

「家さえなければ、もっと自由に選べたのに…」

美咲さんは、そう漏らします。マイホームは本来、家族の安心のためのものだったはずです。それが今では、人生の選択肢を縛る存在になってしまっていました。