■生活の質を「前期」と「後期」に分けて考える

厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」によると、男女の「健康寿命」と「平均寿命」は下記のとおりです。

■健康寿命

・男性:72歳

・女性:75歳

■平均寿命

・男性:81歳

・女性:87歳

健康寿命までを「前期」、その後、医療や介護が必要になる時期を「後期」と位置づけると、前期と後期では住まいに求める条件が大きく変わるのではないでしょうか。

前期はたしかに利便性が優先されますが、後期はバリアフリー環境や病院の近さなど、医療や介護へのアクセスのしやすさが優先されます。

■老後資金の使い道は分散させる

テルオさん夫婦は、年齢的な理由と潤沢な資金があったことから、住宅ローンを組まずにマンションを購入しました。しかしその結果、手元資金を大きく減らすことになりました。

順調に生活できれば問題はありませんが、健康寿命を過ぎた「後期」には、医療費や介護費が増えるリスクが高まります。

そのため、定年後に住宅を購入する際は、老後資産の総額から「生涯の生活費」と「予備費(1,000万円程度)」を確保したうえで、購入予算を決めることが重要です。

定年後の住み替えを検討する際には、気に入った住まいを選ぶだけでなく、「老後の生活に必要なお金をどれだけ手元に残しておくか」を優先することで、理想と現実のギャップを埋めることができるでしょう。

山﨑 裕佳子
FP事務所MIRAI
代表

【注目のセミナー情報】​​​
【減価償却】4月22日(水)オンライン開催
《ヒロ☆税理士が解説》
「今期の利益を守る」決算対策セミナー

【国内不動産】4月25日(土)オンライン開催
《一都三県×高利回り》
「新築一棟木造アパート投資」の全貌