「2,400万円の不足」は、投資で約1,000万円圧縮できる

ここまで見てきたように、「いくら足りないのか」が明確になれば、やみくもに「1,800万円投資しなければ」と焦る必要がなくなるのではないでしょうか。

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では、不足分が月約8万円とわかったら、次は65歳から90歳までの25年間で、具体的にいくら必要か考えていきます。

現金だけで準備する場合、8万円×12ヵ月×25年=2,400万円が必要です。しかし、貯金で2,400万円を用意するのはなかなか難しい……だからこそ、投資で運用しながらお金を貯めていくことを考える必要があります。

【シミュレーション】“毎月8万円不足”を無理なく補うには

仮に年利5%で運用できると仮定すると(※)、1,383万円程度を用意すれば、25年間にわたって毎月8万円を取り崩しながら資産を維持できる計算になります(元本が減りにくい運用を想定)。現金だけの場合と比較して、約1,000万円も少なくて済む計算です。

(※)TOPIXの過去20年の年率リターン平均6.9%(出典:三井住友DSアセットマネジメント情報提供資料「Be Active vol.162」より)

この1,383万円は、10年かけて準備する場合は毎月約8万9,000円、15年かけて準備する場合は毎月約5万2,000円の積立投資で用意できます。

1,800万円を一括で投資する必要はなく、積立投資で十分対応できる水準ではないでしょうか。

結果として、投資元本は936万円(15年の場合)で済みます。長期運用により約2.5倍程度に増えるイメージです。これは先述の「1.5倍〜3倍」の範囲内に収まる現実的な数字といえます。

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ここまで読んで「さらに効率を高めたい」と感じた人は、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の活用を検討しましょう。

iDeCoの最大のメリットは、掛金が全額所得控除される点です。たとえば年収500万円の人が毎月2万円をiDeCoに拠出すると、年間約4万8,000円の税負担が軽減されます。10年間で48万円、15年間で72万円の節税効果が見込める計算です。