最愛の夫が急逝…妻を襲う「悲しみ」と「お金の不安」

ケイコさん(仮名・68歳)は、埼玉県内の持ち家で、73歳の夫と暮らしていました。夫婦の収入は月に約25万3,000円(夫:約16万9,000円、ケイコさん:約8万4,000円)の老齢年金で、このほか1,800万円ほどの貯金があります。

子どもたちはすでに独立しており、贅沢はできないものの、たまに旅行に行ったり、外食を楽しんだりと、穏やかな老後を送っていました。

しかし……夫が脳梗塞で帰らぬ人に。突然の出来事になかなか現実を受け止めきれないケイコさんでしたが、深い悲しみのなかで、だんだんとお金の不安が押し寄せてきました。

これまで家計管理を夫に任せきりにしていたケイコさんは、どこから手をつければよいのかわからず、途方に暮れてしまいます。

そんなとき、ふと友人の言葉を思い出しました。

「たしか、遺族年金は夫の年金の4分の3もらえると言っていたような……」

夫の年金は月16万9,000円ですから、その4分の3であれば12万円以上になるはずです。

「もしそうなら、なんとか暮らしていけるかも」わずかな希望を胸に、ケイコさんは年金事務所に向かいました。

年金事務所で明らかになった「衝撃の遺族年金額」

しかし、窓口で提示された金額は、ケイコさんの予想とはかけ離れたものでした。

「きちんと計算する必要はありますが、おおよそ月6万円くらいになります」

「そんな……遺族年金は夫の年金の4分の3じゃないんですか?」

12万円以上になるはずが、職員が口にした金額はその半分以下。夫婦で月25万円以上受け取っていた年金は約14万4,000円に減少し、一人暮らしになるとはいえ、毎月10万円以上減ってしまう計算です。

年金事務所で明らかになった厳しすぎる現実に、ケイコさんは戸惑いを隠せません。