年金受給額を増やす方法として一般的なのが、受給開始を遅らせる「繰下げ受給制度」の活用です。ねんきん定期便にも繰下げをした場合の見込額が記載されています。しかし、そのねんきん定期便に、小さな文字で「注意書き」が記載されていることはご存じでしょうか。60歳会社員の事例をもとに、年金繰下げ受給にまつわる「注意点」をみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
「ねんきん定期便」には298万円と書かれているじゃないですか…障害年金100万円を受け取りながら働く60歳男性が、年金事務所で知った“まさかの事実”【社労士CFPが「年金繰下げ受給」の注意点を解説】
繰下げはできないが…老齢年金は増やせる
老齢年金は、厚生年金に引き続き加入することで、まだまだ増やすことが可能です。
Aさんは60歳時点で合計210万円ですが、60歳以降も厚生年金に加入すれば、老齢厚生年金は増えます。今後の給与や賞与の額次第で厚生年金の保険料も変わり、実際にどれだけ勤務するかで加入期間も変わりますが、その今後の厚生年金の加入記録をもとに増えていくのです。厚生年金は最大で70歳になるまで加入できることになっています。
つまりAさんは、繰下げ制度による増額はできないものの、今後の厚生年金加入によって210万円よりも多い額で生涯受給することができます。
ねんきん定期便にも記載され、また、65歳以降も働く人が増えていることから、繰下げ受給を検討する人は今後も増えてくることになるでしょう。しかし、今回紹介したAさんのように、そもそも繰下げできない人もいます。
65歳になって繰下げができないことを知って慌てないように、あらかじめ繰下げ受給制度の注意点を確認しておくとよいでしょう。
五十嵐 義典
特定社会保険労務士/CFP
株式会社よこはまライフプランニング 代表取締役
【注目のセミナー情報】
【国内不動産】4月7日(火)オンライン開催
なぜ今「空き家投資」?
不動産のプロが厳選した物件を<参加者限定>で公開
【海外不動産】4月9日(木)オンライン開催
税効果×資産成長を狙う!
高所得者のための新しい「アメリカ不動産投資戦略」
