NISA制度が大幅拡充され「新NISA」としてスタートしてから早2年が過ぎました。S&P500や日本株、金(ゴールド)など投資信託にもさまざまな種類がありますが、一番伸びた銘柄はいったいなんだったのか、投資手法によるパフォーマンスの変化にも注目しながらみていきましょう。YouTubeチャンネル登録者数約40万人の鳥海翔FPが解説します。
新NISAスタートから2年「S&P500」「オルカン」「TOPIX」「FANG+」「金(ゴールド)」投信どの銘柄が一番伸びた?〈100万円を一括投資〉と〈毎月10万円の積立投資〉で異なる結果に【FPが試算】
積立投資は「安いときにたくさん買える」のが強み
チャートを見ると、その理由がはっきりします。TOPIXはスタート時は低空飛行で、最後に急上昇。反対に、S&P500はスタート直後に大きく上がり、その後横ばいが続き、最後に少し上乗せしています。ここに、一括投資と積立投資の特徴の違いがあります。
積立投資は「安いときにたくさん買える」のが強みです。そのため、TOPIXのように最初に低く抑えられ、後半でグッと上がる銘柄のほうがリターンが高くなります。反対に、S&P500スタート時に急騰してその後横ばいだと、積立投資の恩恵が薄れます。
FANG+も同様の理屈です。スタート時に大きく上がりすぎたことから、積立投資とはあまり相性がよくなく、他の銘柄との差が縮まりました。
データからわかる「3つ」のポイント
この2年のデータからわかるポイントは、下記の3つです。
1.地域差はあれど、株式は基本的に同じような動きをする
前掲のチャート(図表2)を見るとわかるように、上がるときも下がるときも、似た動きをしています。違う動きをするのはゴールドだけです。
2.一括投資のリターンと積立投資のリターンは異なる
スタートとゴールの差だけを見る一括投資とは違い、積立投資はそのプロセス(変化の仕方)によって、リターンが変わります。
3.積立投資の場合は“最後にどうなるか”が重要
一直線に上昇するよりも、後半で急上昇するほうがリターンが大きいです。
お金を増やすには「長期投資」がカギ
長期投資の本質は「時間を味方にする」ことです。いま含み益が少なく伸び悩んでいる投資先でも、最後にしっかり上がると信じられるなら、そのまま持ち続けるのが正解です。
反対に、「いますごく伸びているから乗り換えよう」というのは、積立投資の旨味を逃すリスクがあります。「流行っているから」「いま伸びているから」という理由で選ぶのではなく、自分が10年後、20年後も信じ続けられる投資先を選ぶことが、お金を増やす近道です。
新NISAから2年、いまの投資先をもう一度「自分が本当に信じられるか」という視点で見直してみてはいかがでしょうか。
鳥海 翔
株式会社Challenger代表取締役
FP(ファイナンシャル・プランナー)/投資家
