積立投資は「安いときにたくさん買える」のが強み

[図表2]5銘柄の2年間の運用結果

チャートを見ると、その理由がはっきりします。TOPIXはスタート時は低空飛行で、最後に急上昇。反対に、S&P500はスタート直後に大きく上がり、その後横ばいが続き、最後に少し上乗せしています。ここに、一括投資と積立投資の特徴の違いがあります。

積立投資は「安いときにたくさん買える」のが強みです。そのため、TOPIXのように最初に低く抑えられ、後半でグッと上がる銘柄のほうがリターンが高くなります。反対に、S&P500スタート時に急騰してその後横ばいだと、積立投資の恩恵が薄れます。

FANG+も同様の理屈です。スタート時に大きく上がりすぎたことから、積立投資とはあまり相性がよくなく、他の銘柄との差が縮まりました。

データからわかる「3つ」のポイント

この2年のデータからわかるポイントは、下記の3つです。

1.地域差はあれど、株式は基本的に同じような動きをする

前掲のチャート(図表2)を見るとわかるように、上がるときも下がるときも、似た動きをしています。違う動きをするのはゴールドだけです。

2.一括投資のリターンと積立投資のリターンは異なる

スタートとゴールの差だけを見る一括投資とは違い、積立投資はそのプロセス(変化の仕方)によって、リターンが変わります。

3.積立投資の場合は“最後にどうなるか”が重要

一直線に上昇するよりも、後半で急上昇するほうがリターンが大きいです。

お金を増やすには「長期投資」がカギ

長期投資の本質は「時間を味方にする」ことです。いま含み益が少なく伸び悩んでいる投資先でも、最後にしっかり上がると信じられるなら、そのまま持ち続けるのが正解です。

反対に、「いますごく伸びているから乗り換えよう」というのは、積立投資の旨味を逃すリスクがあります。「流行っているから」「いま伸びているから」という理由で選ぶのではなく、自分が10年後、20年後も信じ続けられる投資先を選ぶことが、お金を増やす近道です。

新NISAから2年、いまの投資先をもう一度「自分が本当に信じられるか」という視点で見直してみてはいかがでしょうか。

鳥海 翔
株式会社Challenger代表取締役
FP(ファイナンシャル・プランナー)/投資家