マンションの購入を検討する際、意外と抜けているのが「そのマンションがきちんと管理されているか」という視点です。その判断材料のひとつに「管理費」があります。一級建築士の建山晃氏によると、管理費の額面は「管理会社が適切にマンションの維持管理を行っているか」の判断材料になるそうです。なかには管理費が「無駄遣い」されており、額面が不適切に高くなっている物件も……。建山氏の著書『[新装版]マンションの大規模修繕でダマされない方法』(彩図社)より、詳しく解説します。
(※写真はイメージです/PIXTA)
法律違反では?「マンション管理費」の闇…5年間で部品交換ゼロのエレベーター、定期点検にかかった“衝撃の費用”【一級建築士が警告】
部品交換ゼロなのに…5年間でかかった「衝撃の費用」
保守点検業務も5台を2人で行い、1日で終わる仕事であった。計算すると1回の点検業務で60万円、2人で1日の売上が60万円である。それで年間240万円、5年で1,200万円。
私も理事長として保守点検契約の印を押しているが、痛恨の極みである。少なくとも5年間の点検費用は年1回の40万円程度におさめ、5年間で200万円というのが妥当だっただろう。
立ち会いのとき、エレベーターの保守点検の人に「5年で部品を交換するようなことがあるのですか」と聞いたが、少し考えて「消耗が一番激しいバッテリーでも3年はもつと思います」と実に正直な回答があった。
私たちのマンションのエレベーターは5機で5,600万円だった。物価変動はあるにしてもかなり高い気がする。
保守点検については各マンションで契約することになる。すべての内容を理解して納得したうえでの契約ならばいいが、なんとなく業者の言葉に流されて契約しているのであれば、早急に見直すべきだ。
建山 晃
1級建築士