3か月ごとのフルメンテナンスによる保守点検業務

この保守点検業務については、財団法人日本建築設備・昇降機センターの指針の第12条に「おおむね月に1回ごと」とあるが、この指針は建築基準法には何も書かれていない。他のマンションでは指針通りに月1回の保守点検を行っているところもあるのではないだろうか。

この件について、財団法人日本エレベーター協会にメールで問い合わせをしたところ、「保守点検については法律で決まっているわけではないので、所有者と点検業者との契約によるもので協会としては関与していない」との回答であった。つまり保守点検業務はしないでもいいということだ。年1回だけ定期検査をして特定行政庁に報告すれば、法的には全く問題はないのである。

私たちのマンションは5年前にエレベーターを新設したが、それでもその3か月後に契約に従い点検業務をしているのである。無償の初期不良の点検業務であればわかるが、有償の点検業務である。自動車でも新車であれば3年間は車検なしではないか。この点をエレベーター設置の代理店の営業マンに電話で確認した。

・新設の場合、エレベーターの保証期間は1年で、その間の故障については無償

・新設エレベーターは無償で3か月間は毎月点検する

・保守点検業務は4か月目から有償点検に入る

・定期報告義務のある年1回の点検のみを行う業者はいないだろう

以上の返答があったが、これはいかがなものだろうか。新設でも4か月後には故障の不安があるのだろうか。

新設のエレベーターには1年無償で保証がついているにもかかわらず、すぐに有償点検をするというのは住民にとっては不利益になるように思う。日本の高品質の機械はその程度のものなのだろうか。

それ以上に不服に思うのは、定期報告のみの点検業務はしないという点である。エレベーターの点検資格を振りかざして、無理やり契約を迫られているようなものである。

以前、エレベーターの3か月点検に立ち会い、5年間でどんな整備が行われたかの報告書を管理事務所で確認してみた。結果は、5年間で部品の交換は0回、故障で何か作業したこともなかった。

つまり5年間は保守点検する必要性は高くないのだ。定期報告のために年1回、その2か月前に点検するだけで十分だったのである。