「子どもに迷惑をかけたくない」「ひとり暮らしが不安になった」「話し相手が欲しい」などの理由から、終の棲家として「老人ホーム」を検討する人が増えています。そこで今回、施設選びの盲点ともいえる、費用や設備、サービス“ではない”注意点をみていきましょう。
(※写真はイメージです/PIXTA)
お金はあるのにみじめだった…退職金5,000万円・年金月37万円の70代・元公務員夫婦「高級老人ホーム」をわずか半年で退去。45歳長男に明かした“入居者にしかわからない”後悔
悠々自適な老後を謳歌していた70代・元公務員夫婦
夫のヒロシさん(74歳)と妻のヨウコさん(70歳)は、ある地方都市の戸建て住宅で暮らす夫婦です。
元公務員の二人は、退職金5,000万円を含めた貯蓄と月37万円の年金とで、悠々自適な生活を送っていました。
そんな夫婦には、最近ひとつの悩みがあります。それは「終の棲家」についてでした。
ひとり息子のナオキさん(45歳)は都内近郊のマンションを購入し、そこで家族と暮らしています。そのため、改修が必要となってきた築古な家屋はやがて必要なくなる予定です。
「いっそのこと土地ごと売って、老人ホームでのんびり暮らそうか……」
そこで夫婦は、ナオキさんが帰省した際、「ナオキが実家を引き継ぐ気がないなら、実家を売却して老人ホームに入居しようと思う」と伝えます。するとナオキさんは、今後実家に戻るつもりはないからと、両親の考えに賛成してくれたのでした。
ナオキさんからの提案
それから数週間後、ナオキさんから「ウチの近くにかなり良さそうな老人ホームがあるので、見に来ないか」と連絡がありました。
夫婦は二つ返事で了承し、観光がてら上京。ナオキさんの車で施設の見学に出向いたところ、充実した設備にスタッフの対応も良く、自分たちが候補に挙げていた地元のどの施設よりも魅力的でした。
また、入居一時金の3,000万円は自宅を売却した資金で、毎月の費用は夫婦の年金で賄えそうです。そして何より、「息子家族の近くで暮らせる」という点が入居の決め手となりました。
自宅売却のめども立ったことで、ついに老人ホームに入居した夫婦。愛する孫とも頻繁に会うことができ、充実した設備にホスピタリティあふれるスタッフ、「こんなに幸せでいいのか」と大満足の夫婦でしたが……。