毎日浴びせられるため息「妻が不機嫌で…」 悩み語れない夫の世間体

物音を立てたら、妻に舌打ちされました

四国地方の50代男性は、年上の妻と職場の飲み会で出会った。四半世紀ほど前のことだ。大きな声でハキハキと話し、しっかりしているところに好感を持った。つきあって1年ほどで結婚し、特に問題もないように思えた。

だが数年後、妻の態度が目に見えてとげとげしくなった。原因に心当たりはあった。娘が生まれ、専業主婦の妻はワンオペ状態で新生児の世話にあたっていた。

「本当はあのとき、もう少し手伝えればよかったんですけど。育休を取れる時代でもなかったし……」

子どもは寝付かず、夜泣きもたびたび。男性があやしても状況は悪くなるばかり。育児を一人任された妻は、産後うつのようになり、心身ともに疲弊していた。

医療従事者の男性は、深夜に帰ることがしばしばあった。帰宅してドアを開けたり、部屋の明かりをつけようとしたりすると「なんでこんな時間に帰ってきた? 子どもが起きるだろ」と詰められるようになった。少しでも物音を立てたら、舌打ちをされた。妻は、次第に不機嫌を隠さないようになった。

ハァ…夫が何か話しかけても、返ってくるのは深いため息だけ

大きな音を立ててドアを閉めたり、食器をガチャンと置いたり……。何よりつらいのは、毎日浴びせられるため息だった。

何とか会話のきっかけをつかもうと話しかけると、返ってくるのは深い「ハァ」だけで、あとは無視。ため息が一度もなかった日は、覚えている限りなかった。子どもが大きくなっても状況は良くならず、むしろ悪化した。