Aさんの心変わり

引っ越して数ヵ月は後悔しきりだったAさん。

しかし、妻の勧めで雑草を気にするより植物に親しもうと、腰痛をこらえて家庭菜園をはじめたところ、収穫が楽しいと大ハマり。老後の趣味ができたと喜んでいました。住めば都とはよく言ったものです。

高価な買い物には準備が大切

冒頭の報告書によると、中古戸建住宅の平均購入資金は2,917万円、中央値は2,400万円です。また中古集合住宅の平均購入資金は2,919万円、中央値は2,560万円と大差はありません。

ただし、昨今の物価上昇の影響で、住宅購入価格も住宅ローン金利も上昇傾向にあります。

A夫婦は、住宅を購入する目的で計画的に資金を貯め、住宅を購入して、順調に老後の生活を送っています。

しかし、なかには退職金など手元にまとまった資金があると、住宅の購入をはじめ無計画に高額な支出を続けた結果、家計破産を招くケースも少なくありません。

収入が減少する老後においては、購入後の家計収支の推移を見極めて、ときには子どもの助言も素直に聞きながら行動することが大切です。

牧野 寿和
牧野FP事務所合同会社
代表社員