(※画像はイメージです/PIXTA)
40歳までに1,000万円貯める…夫婦が立てた「マイホーム購入計画」

妻の唐突な言葉に戸惑った健太さんですが、実は以前から「いつかは家を持ちたい」と漠然と考えていました。そこで、これを機に一念発起し、マイホーム購入のための現実的なプランを練ることにしました。
妻に「今すぐには難しい」と詫びたうえで話し合いを重ね、マイホーム購入に向けた明確なゴールを定めました。それが、「40歳までにマイホームを購入する」ことです。
具体的には、40歳までに1,000万円を貯めることを目標にしました。健太さんは現在33歳なので、タイムリミットは7年後です。単純計算すると、年間約143万円、月約12万円の貯蓄が必要になります。
とはいえ、すぐに収入が激増するわけではありません。そこで、夫婦は協力して「家計改善」に取り組むことを決めました。
家計を「徹底的に」見直した結果

家計改善には、美咲さんの存在が不可欠ですが、マイホーム購入のためということもあって、美咲さんもやる気に溢れています。
目標を定めた直後、美咲さんはすぐさま家計簿アプリをインストール。また、収支を記録するだけでなく、節約に関する情報があればすぐにキャッチして行動に移すなど、貯金への努力を惜しみませんでした。
その結果、下記のように支出を減らせることがわかりました。
・家賃:9万円→ 7.5万円(引っ越し検討)
→年間▲18万円
現在の家を解約し、より家賃が安い物件に引っ越すことで、固定費を削減。
・スマホ通信費:1.5万円→ 5,000円
→年間▲12万円
大手キャリアから格安SIMへの乗り換え
・生命保険:月1.5万円→ 8,000円(保障の見直し)
→年間▲8.4万円
保険を見直し、不要な保障をカット
・外食費・娯楽費:月2万円→ 1万円
→年間▲12万円
・サブスク整理:月2,000円削減
→年間▲2.4万円
その後、この表をもとに外食を減らし、スマホを格安プランに変更するなどを行った結果、合計で年間約52.8万円、月に約4.4万円の節約を実現することができました。
積立投資で「お金を育てる」
さらに、節約で生まれた資金は、ただ貯めるのではなく積立投資で「育てる」ことに。勉強熱心な美咲さんから「やるならちゃんと勉強しよう」と誘われた健太さんは、2人でNISAについて知識を深め、下記のようにリスクとリターンについて確認しました。
たとえば、
・月12万円
・年利4%(国際分散投資で長期運用の期待リターン)
で7年間運用すると、以下のとおりです。
毎月積立額:12万円
年利:4%
積立期間:7年
→将来資産:約1,130万円
(※試算は複利計算による概算)
この計画どおりの運用ができれば、40歳で1,000万円超の資産を築けます。
さらに健太さんは、年間ボーナス80万円のうち、毎年20万円を積立に回すことにしました。
・ボーナス積立分(元本):20万円×7年=140万円
・年利4%の運用益:約22万円
→合計:約162万円
これを先の積立額と合計すると、40歳時点で試算額約1,290万円が見込めます。