救急車で病院→「13万円」請求に唖然…とにかく高額な米国の医療費

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2024年12月、米国の医療保険大手ユナイテッド・ヘルスケアのCEOが射殺される衝撃的な事件が起きました。

逮捕された犯人は、この会社の保険加入者ではありませんでしたが、残された手記には医療保険会社に対する強い不満が綴られていました。SNSでは彼をヒーローのように称える声まで上がり、この事件は米国の医療や保険制度への人々の怒りの深さを浮き彫りにしました。 

米国の医療費はとにかく高額です。私自身は、これまで大きな病気やケガをしたことはないのですが、過去には自転車通勤中、スケートボーダーに衝突されたことがあります。私も相手も無事でしたが、それを見た周囲の人が心配をしたのでしょう。現場には、救急車がやってきて、病院に連れて行かれました。

その際、病院で提示された請求額はなんと890ドル(約13万円)。ひとまずその場では全額支払いましたが、そもそも自分が呼んだわけではない救急車に10万円以上を払うのは納得がいきません。そこで後日、保険会社に申請を提出したところ、無事に返金されましたが、もし保険に加入していなければ10万円以上の自腹が確定していました。

医療費の高さは、歯の治療や妊活の場面でも痛感しました。以前受けたインプラントの治療は保険適用外で、1本で約100万円。片道1時間かけてスタテンアイランド(ニューヨークのもっとも南にある島)のもっとも安い歯科医を探したのに、この値段です。

また妊活のホルモン検査では、たった一項目で560ドル(約8万4000円)を請求され、「さすがに高すぎる!」と異議申し立てをし、なんとか支払いを回避しました。妊活用サプリも月に10万円以上かかることがありましたし、鍼治療も保険適用外だと1回375ドル(約5万6000円)することも。

耳が聞こえづらくなった友人は、補聴器代で8000ドル(約120万円)を請求されたようです。幸い保険でカバーできましたが、これも保険が利かなければかなり厳しい金額です。