109やセンター街など、かつては「若者文化の発信地」として知られた渋谷区。近年はIT企業やスタートアップが多数集まり、高収益企業の多い「ビジネス拠点」としての顔もみせています。本記事では、そんな渋谷区に本社を構える上場企業の「給与」に注目。渋谷区のなかでも特に平均年収が高い企業はどこなのか、みていきましょう。※本記事は、日本最大級のデータベース「SalesNow DB」をもとに株式会社SalesNowが発表した「市区町村別の平均年収ランキング」より一部を抜粋・編集しています。
上位3社の平均年収はいずれも「1,100万円」以上…再開発進む東京・渋谷区で「給与が高い上場企業」ランキング
第2位は、東急グループの都市開発を司る“中核企業”
2位:東急不動産ホールディングス株式会社(1,113万2,000円)
2位は東急不動産ホールディングス株式会社(東京都渋谷区道玄坂)で、平均年収は1,113万2,000円でした。
同社は東急不動産(都市開発・住宅・リゾート事業)、東急リバブル(不動産仲介)、東急コミュニティー(マンション管理)といった不動産関連企業を統括する持株会社として、2013年に設立。オフィスビルや商業施設、マンション、リゾート施設など、全国で幅広い事業を展開しています。
近年は、環境配慮型の都市開発や、再生可能エネルギーを活用したデータセンター事業に注力しています。
1位:GMOフィナンシャルゲート株式会社(1,185万7,000円)
栄えある第1位はGMOフィナンシャルゲート株式会社(東京都渋谷区道玄坂)。
1999年設立の同社はGMOペイメントゲートウェイの連結子会社で、キャッシュレス決済端末の提供や決済処理サービスなどを手がけています。具体的には、決済端末の販売や決済情報処理、売上情報の管理、ヘルプデスクなどを通じて、リアル店舗のキャッシュレス化を支援。社員数は100名程度と少数精鋭で、1人あたりの売上・利益が非常に高いのが特徴です。
平均年収は1,185万7,000円で、これは高収益なビジネスモデルと、成果主義に基づく報酬体系によるもの。個人の業績が給与に反映されやすく、優秀な人材が高いモチベーションを維持できる環境が整っています。
“お金のインフラ”を担う「GMOグループ」が強い
渋谷区に本社を置く上場企業の平均年収TOP3は、GMOフィナンシャルゲート株式会社を筆頭に、東急不動産ホールディングス株式会社、株式会社技術承継機構が名を連ねました。
TOP10をみると、7位:GMOフィナンシャルホールディングス株式会社(984万5,000円)、6位:GMOペイメントゲートウェイ株式会社(1,002万8,337円)と、GMOグループが3社もランクイン。いずれもキャッシュレス決済やネット証券など、時代の先端を行く“お金のインフラ”を担う企業。高収益かつ少数精鋭の体制が、平均年収の高さにつながっているようです。