私立大学医学部(前期日程)
・志願者数は前年度比99.4%(-503人)で実質横ばい。
・複数出願可能なため「のべ人数」となる。
私立大学医学部(後期日程)
・実施は31校中13校。
・東邦大学が「統一入試」を新設し志願者数が増加。
・受験生はすでに国公立・私立で合格済みの場合、出願していても受験しないケースが多い。
私立大学医学部(共通テスト利用方式)
・志願者数はわずかに増加。
・杏林大学、帝京大学、東海大学、近畿大学など、一般選抜と同じ科目(英語・数学・理科)で受験可能な大学は併願先として検討しやすい。
私立大学医学部の大学ごとの志願者数の特徴
・試験日程の重複・単独実施が志願者数を左右。
・昭和医科大学:2025年度は単独実施となり志願者数が増加。
・東北医科薬科大学:試験日重複と修学資金枠の縮小(95名→75名)で志願者数が減少。
2026年度入試の動向
2026年度の大学入試では、いくつかの重要な変化が見込まれます。
まず、共通テストについては新学習指導要領による入試の2年目を迎えます。過去の傾向として、制度変更初年度は平均得点率が上昇し、2年目は難化するケースが多く見られました。実際、2021年度にセンター試験から共通テストへ移行した際も、初年度は得点率が大幅に上がった一方で、翌年度は大きく低下しました。
このことから、2026年度の共通テストも難化する可能性が高いと考えられます。特に国公立大学を志望する旧学習指導要領履修生については、共通テストにおける経過措置がなくなるため、「情報」や「地理歴史」「公民」といった未履修範囲の出題に注意が必要です。
医学部の個別試験に関しては、これまでの出題傾向に沿った対策で対応可能とされています。志望校については、最低でも過去3年分の問題を解いておくことが望ましいとされています。
一方、私立大学医学部については、文部科学省が「学力試験は2月1日以降に実施すること」を各大学に要請しました。これにより、これまで1月下旬に一般選抜を実施していた大学も日程を2月以降に変更する動きが出ています。その結果、例年に比べて試験日が重複する大学が増える見込みであり、受験生にとっては戦略的な受験校選択が一層重要となります。
また、2026年度入試の主な変更点については、2025年7月時点で判明している内容を表にまとめています。定員の変更は文部科学省の認可申請中の大学が多く、秋以降に発表される予定のため、最新情報は随時確認する必要があります。特に私立大学を中心に、今後さらに変更点が追加される可能性があります。
表以外の変更点や最新の情報については、医学部入試合格ガイダンスでご紹介予定です。
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