人生100年時代というワードが定着した昨今。平均寿命が延び、長生きできるようになったことは喜ばしい限りです。しかし、いいことばかりではありません。「健康」「孤独」「お金」が老後の3大不安といわれるなか、老後の貴重な生活資金である年金への不安は増すばかり。不安を軽減するためには、年金以外に収入を得る手段を知っておくことが大切です。ここでは、その手段のひとつである「シルバー人材センター」について詳しく解説します。
年金だけでは暮らせない…貴重な老後の収入を増やす「シルバー人材センター」という選択肢【社労士が解説】 (※画像はイメージです/PIXTA)

シルバー人材センターだけじゃない…老後に収入を得る「さらなる選択肢」

最近では「ネットで探す単発バイト」も注目されているようです。

 

ネットで探す単発バイト

今、話題のTimee(タイミー)では、家から近い仕事や在宅での仕事を手軽に探すことができるため、スキマ時間を活用して収入を得ることができます。Timeeで働く場合は、一般的なアルバイトやパートと同じく「雇用契約」なので、労働基準法や最低賃金法などの適用があり、労災保険を使うことも可能です。

 

ただし、単発的な仕事となるため、雇用保険の加入要件は満たさない場合がほとんどでしょう。Timeeのウェブサイトには、「タイミーを通じてお仕事をされる場合は、雇用保険の適応はございません。各種税金や保険の発生しない範囲内でサービスを提供しております」と書かれています。

 

 

まとめ

一般に、65歳を過ぎてから現役時代と同じようにフルタイムで働くことは、体力的にも精神的にも厳しいでしょう。月に数万円程度の収入を目指す年金世代の働き方として、シルバー人材センターでの就業も検討する価値はあるといえます。

 

会社からの細かい指揮命令に従う義務がある「雇用契約」とは異なり、シルバー人材センターでの仕事は「請負又は委任契約」なので、依頼された仕事をある程度の裁量を持ちながら行うことができます。雇用されて働くよりも自主性を重視した働き方ができる点は、見逃せないポイントです。

 

※本記事は公開時点の情報に基づき作成されています。記事公開後に制度などが変更される場合がありますので、それぞれホームページなどで最新情報をご確認ください。

 

 

角村 俊一

角村FP社労士事務所 代表

CFP