(※画像はイメージです/PIXTA)
ペースも方法も人それぞれ…投資を続けるうえで大切な「2つ」のこと

投資を始めて数年が経ったいま、資産運用を続けるうえで大切だと感じたことが2つあります。
1つは、人の意見などに流されず、自分なりの投資スタイルや目的を決めることです。投資の目的は、年齢や収入、家族構成などの属性によって変わってきます。
わが家は、夫婦どちらも退職金制度がない企業に勤めているため、基本的には「老後資産の形成」を目的にしています。そのため、今すぐ増やしたい、というよりは、長期間かけてのんびり資産形成を行うスタイルです。
新NISAについても、毎月一定の金額を積み立てています。新NISAであれば、iDeCoとは異なり、必要なときには一部を売却することによってライフイベントの資金に充てることも可能です。
投資額を毎月の収入から捻出すると考えると、一見難しそうに思えるかもしれません。しかし、「預貯金を移動する」すなわち「お金の置き場所を変える」とイメージしてみると始めやすいのではないでしょうか。
とはいっても、なにより大切なのは「無理なく積み立てていくこと」です。自分にとってはどのくらいの金額が適当なのかを知るには「家計の可視化」が非常に役に立ちます。
“とりあえず節約”ではなく、まずは全体を見通し、なににどれくらい使っているか記録をつけて、収支を“見える化”することから始めるといいと思います。わが家もここから始めました。
もう1つは、情報を取りにいく姿勢です。
給与所得からの各種控除制度や雇用保険、社会保険から給付される給付金、住宅取得等資金の贈与に関する優遇措置に各種手当など、自ら情報を取りにいかないと得られないお金の情報は想像以上に多くあります。
年金や相続の制度もどんどん変わっており、受け身でいると、それだけで損をしてしまう時代になりました。
たとえば、わが家は今年、給湯器の交換をし、数十万円かかりました。しかし、なにかお得な制度はないかと調べてみたところ、申請可能な「省エネ補助金」があることがわかり、あとから数万円が戻ってきたのです。これも、調べて申請しなければ戻ってこないお金でした。
そういう意味でも、今は「自ら情報を取りにいく時代」といえます。