月に1回ペースでクルマを購入し、現在20台以上のクルマを所有している筆者。そんな著者が特にオススメする国産SUVを、今回は「新車乗り出し価格500万円以内」に絞ってみていきましょう。同氏の著書『損しない「クルマの買い方」大全』(KADOKAWA)より紹介します。
「トヨタ」「ホンダ」「マツダ」好みはあるが…新車価格〈500万円以内〉のオススメ国産SUV3選【クルマ専門YouTuberが厳選】
ホンダ車随一の上質な内装!「ホンダ ZR-V」の魅力
実はホンダのクルマの中で一番のオススメだと思っているのが、ZR-Vです。私も所有していますが、見た目良し・走り良し・装備良しで満足しています。
ボディサイズは全長4570㎜×全幅1840㎜×全高1620㎜と、弟分のヴェゼルよりは230㎜も長く、50㎜も幅広いです。
パワートレインは1.5ℓガソリンターボと、2.0ℓのe:HEVのハイブリッドが用意されていますが、私が購入したのはe:HEV ZのAWDでした。
ZR-Vで気に入っているポイントは、内外装の質感の高さと走りですね。
エクステリアはホンダ車というより欧州車のような佇(たたず)まいで、内装もホンダ車随一と言っても過言ではないほど上質なものになっています。手に触れる部分はすべてソフトパッドとなっていて、マルーンという焦げ茶色の内装カラーも良いです。アンビエントライト※3や前後席シートヒーターも完備され、アルミ製のパドルシフトなど、他のホンダ車にはない装備が付いています。
※3 アンビエントライト:インテリアの各所に配置されたLEDの間接照明のこと。
プラットフォームを共有するシビック譲りの走りも素晴らしく、特にプロペラシャフトで後輪を駆動させるAWDはスポーツ走行にも優れ、ワインディングロード※4でも地面に吸い付くように駆け抜けていきました。
※4 ワインディングロード:山道などの曲がりくねったカーブが連続する道路のこと。
ボディサイズはヴェゼルより大きいものの、後席足元やシートアレンジではヴェゼルのセンタータンクレイアウト※5のほうが有利な面もあるのが悩ましいところです。
※5 センタータンクレイアウト:燃料タンクを車両の中央付近に配置したホンダ独自の設計。後部座席のスペースが広がるほか、シートアレンジの幅も広がる。
ヴェゼルより上質な内外装とパワフルな走りがZR-Vの魅力なので、用途に合わせて選べばよいかと思いますが、ZR-Vも価格改定で値上がりしていて、オススメしたいe:HEV ZのAWDだと乗り出し価格が480万円に迫ります。
一方で、ZR-Vはヴェゼルよりリセールが落ちる傾向にあるので、中古車を探すというのもアリですね。