推薦入試を受けたきっかけ
──推薦入試を意識し始めたのは、いつ頃でしたか?
芦田悠希さん(以下、芦田):僕が推薦を意識し始めたのは、高3になったばかりの頃ですね。メディカルラボの先生に「一般入試以外にもいろんな方式があるよ」と言われて、「やってみて損はないな」と挑戦することにしました。
三浦優花さん(以下、三浦):私も同じで、私立医学部を受けると決めた時点で「推薦も受けてみよう」と。受験の機会が増えるし、たとえ受からなくても一般入試があるという安心感があって、余計なプレッシャーがなく受けられました。
待寺和香菜さん(以下、待寺):高3の初めくらいに「推薦でいけるところを受けてみようかな」って思い始めました。私はメディカルラボの推薦入試一覧表を家で見つけて、「これ、受けてみようかな」と思ったのがきっかけです。
──推薦入試を受けるにあたり、学校の成績で意識していたことは?
待寺:私は私立専願だったので、成績はキープするようにしてました。あまりやる気がなかった社会は前日に詰め込んで、点が取れるようにしていました(笑)。
三浦:評定(内申点)は絶対に取りたいと思って、学校行事も全力で楽しんでいました。全てが評価につながると思っていたので。でも、実際に評定がどうのというよりも高校生活はめちゃくちゃ楽しかったです!(笑)
芦田:実は僕は高1、高2のときはあまり勉強していなくて、評定も基準に届いていなかったんです。高3になってから図書館にこもって勉強して、何とか評定をクリアしました。だから、僕にとっては高3が一番、定期テストに力を入れた時期でした。
「体が覚えるくらい面接の練習」推薦対策で印象に残っていること
──推薦ならではの対策で印象に残っていることは?
三浦:うーん……。正直なところ、一般入試との大きな違いはあまり感じませんでした。ただ、推薦では面接の機会が多かったので、その点は大きな経験になったと思います。一度面接を経験しておくと、その後の入試でも必ず役立つと感じました。面接では、学校生活のことを聞かれた記憶があります。
芦田:そうそう、学校生活のことが中心だったよね。
三浦:メディカルラボの先生方と練習を重ねたおかげで、本番では緊張しても自然に言葉が出てきました。もう“無”の状態でも、体が覚えてるというか。 気づいたら自然に受け答えできてた感じです。
芦田:僕も初対面だと緊張するタイプで、担任の先生に頼んで個別に面接練習をしてもらいました。推薦入試の1週間前とかは、毎日のように、時間が取れるときはずっと練習してました。最終的には「雑談してるみたい」と思えるくらいリラックスできました。
なんか、「親戚のおじさんと話してる」みたいな感じでした(笑)。面接の終盤は面接官の方も笑ってて。 こっちも楽しくなって、ちょっと笑いながら話してましたね。 だから「今、自分は試験受けてるんだ」っていう意識が、あまりなかったです。 むしろ、「もっと話したかったな」と思うくらいでした。
待寺:私は志望理由書が大変でした。文章を書くのが苦手だったので、メディカルラボの先生方や教務スタッフ、担任の先生のサポートがありがたかったです。
「ここなら通うモチベになる」メディカルラボに通い始めたきっかけ
──メディカルラボに通い始めた時期と印象について教えてください。
三浦:私は浪人時代の春から通い始めたのですが、もう家族みたいな存在でした。受付でも雑談できる居心地の良さがありました。
芦田:そうそう、勉強しに行く場所なのですが、勉強だけじゃないというか……。僕は高2の5月、春くらいから通い始めて、 高3で推薦入試が終わるまで、ずっと通ってましたね。
三浦:ちゃんとコミュニケーションを取ってくれるし、 ダメなところは「ここはダメだよ」ってちゃんと指摘もしてくれる。「アメとムチ」じゃないけど、信頼関係のある中での叱咤だったと思います。だから素直に受け止められました。 本当に信頼できる大人たちが揃っている場所でした。
待寺:私は高2の最初の頃から通い始めて、受験が終わるまで通ってました。
──メディカルラボに通うことになったきっかけは?
待寺:私は父の職場にメディカルラボのチラシがあって見学に行ったんです。設備が良くて、「ここなら通うモチベになる」と感じました。
芦田:ほかの塾と迷ったんですが、ラボは近くて1対1指導だったので、自分に合ってると思いました。高校時代は集団塾で友達と喋りすぎちゃう癖があったので、それなら、もう喋る余地がないくらい集中できる環境がいいなと。 だから1対1で、しっかり自分と向き合える場所を選びました。
三浦:私もです! 高校時代に通ってた塾が集団形式だったんです。 で、もう友達と喋りすぎて、通うのがほぼ「遊びに行く」みたいになっていた(笑)。でも、それじゃダメだなと思って。 メディカルラボは1対1の個別指導だったし、先生ともすごく仲良くなれて、 それに「褒めて伸ばす」タイプの指導だったので、承認欲求高めの私には合ってました(笑)。
「自分にできることをやるしかない」推薦入試の不安
──推薦入試での不安はありましたか?
三浦:ありました。一般入試よりは受験者数が少ない分、倍率も低いけど、合格者は15人とかなので……。評定の条件も厳しかったので、「ワンチャン」感覚でした。でも、「やるしかない」と自分を奮い立たせてました。
私は現役のときに落ちた悔しさもあって、「絶対に1浪で受かろう」と決めてました。 ちょっと変な言い方かもですけど、私は「人生を濃く生きたい」ってずっと思っているんです。
芦田:「濃く生きたい」ってどういうこと?
三浦:私は死ぬのが怖いってずっと思っていて……。 だから、「死ぬまでにたくさんのことを経験したい」っていう気持ちがあるんです。 楽しいことだけじゃなくて、いろんなことを思い出として残したくて、毎日その意識で生きてます。だから、受験も今は「勉強しかできない時期」と振り切って、むしろそれを楽しもうと思って、思い出になるくらい全力で勉強しました。
芦田:そうか……。僕の場合は、僕の年から浪人生も推薦を受けられるようになって不安でした。「推薦を受けられるのは現役生だけ」っていう前提が崩れたんですよね。でも「他人を気にしても仕方ない」「自分にできることをやるしかない」と腹を括りました。
待寺:私は、朝起きて気持ちを切り替えられるか不安でした。最初は不安が強かったんですけど、数学の先生に「推薦のことを考えすぎず、むしろ一般入試のことも視野に入れて早めに勉強を始めたほうが、結果的に気持ちが楽になるよ」とアドバイスをもらって。その言葉のおかげで、だいぶ気が楽になったんです。
──合格したときはどんな気持ちでしたか?
芦田:「この推薦のためにやってきた努力は無駄じゃなかった」と強く思えました。簡単な道じゃなかったからこそ、報われた実感が大きかったですね。
三浦:達成感はとても大きかったです。「絶対に医学部に行く」って決めて、それに向かって勉強してきた分、しっかり成果が出せたという手応えがありました。
待寺:私はまわりの友達がほとんど一般入試だったので、推薦を受ける自分との空気感の違いにすごく緊張していたのですが、「医学部に合格した」という事実が本当に嬉しくて……。感動しました。達成感という言葉が合ってるのか分からないくらいです。今でもそのときの嬉しさは少し残っています。